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「そうか。今度千葉におめでとうと言ってやらないとな」
『はぁ?!くぅはそれでいいわけ?!』
「………千葉とアイツが付き合うことなんて、前々から分かってたからいいんだよ」
前々から覚悟はしてたのに、いざとなると心からのお祝いが俺には出来ない。
俺は千葉みてぇに素直じゃないから、アイツの眼中になかったんだろうな。
「話はそれだけか?俺はまだ仕事の途中だから切るぞ」
『え、ちょ、ま───』
これで千葉も安心して学園生活を送れるだろう。
わざわざ、鬼と呼ばれる風紀委員長の恋人に手を出す馬鹿はいねぇだろ。
「───トイレに行くか」
西谷はまだ帰ってきそうにないし、今のうちにトイレを済ませておこう。
この時間帯なら、校舎には生徒は残っていないだろうし。
「シャワー室は備え付けられているのになんでトイレはないんだ」
トイレもあれば、生徒会室から出なくて済むのに。
俺は馬鹿だからまた忘れていたんだ───。
風紀の保護対象になったやつは、いつまで経っても保護対象なんだと───。
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