アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
18 足立side
-
襲われて放心状態だった千葉は意外なことを口にした。
───僕を助けてくれたのは、会長なんです。
そう言われてみれば、1週間前のあの日空き教室に連れ込まれていた千葉を発見したとき、千葉と不良達には距離があった。
まるで千葉には1つも興味がなかったかのように。
何があったか、なんて簡単に想像がついて、これから先のことを考えると、あの生徒会長も風紀委員の保護対象に入れるべきだと俺は判断した。
かっこいいかっこいいと言われているが、俺からしたらあれはかっこいいじゃなくて綺麗になる。
身長が178と高めだからかかっこよく見えるだけで、顔だけ見れば千葉よりも───この学園の誰よりも綺麗で美人だ。
「さて、登録処理せなな」
保護対象リストは全てパソコンで処理していて、名前やクラスなどを入力すればあとは保存をするだけでいい。
昔は全部書類やったみたいやけど、書類やとすぐに調べたいときに出てこないからパソコンにしたらしい。
「えーっと、木前空、2年Sクラス………………登録っと」
登録ボタンを押す。
と、エラーが出た。
何か入力を忘れたのかと確認をしても特になし。
パッと赤い文字を読んでみれば、そこに書いてあったのは───。
“登録済”
まさかと思いきや、保護対象リストに名前で検索をかけてみるとヒットした。
ページを開くと、木前の名前や情報がザッと細かく入力されていた。
驚いたのはそれだけではない、どうやらこの情報は中等部の頃に、それも入学してすぐに登録されたもので、そこに貼ってあった写真は…………。
「めちゃくちゃ可愛いやん」
それにしてもこの顔、どこかで…………。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 50