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影山の弱み…日影
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俺はどうしてもアレに弱い。
『アレ』というのは日向が急に醸し出すあの圧倒的存在感。
鋭い眼差しに小さい身体にも関わらずいつもより一回り大きく見えてしまう。
そしてその存在感が曝された時、いつも思い出すのが…『居るぞ!』の台詞。
今思い出すと本当に恥ずかしい。
できる事ならあの時の弱気な自分に渇を入れに行きたい。
でも居るぞは嬉しかった。
この間の試合でも『アレ』を出されて集中が途切れそうになったのは認めたくない事実。
少々厄介だ。
「影山」
「っ…!急に声かけんじゃねぇ!ばか!」
「え、あ、ごめん」
そして当の本人がこれだ。
強気なのにビビり。
だからそういう雰囲気になるのは日向の『アレ』が発動しない限りないのだ。
「日向」
「な、なんだよ…!」
「すき」
「!!」
こうでもしないと何もしてくれないから。
嬉しそうに飛びついてくるコイツが犬にしか見えない俺はもう末期。
「俺も!大好きだからな!!」
体育館で何やってんだか。
まあ仲がいいのはいい事じゃん。
そ、そうッスか?
余所でやれ、リア充。
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