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イケメン×イケメンの方が需要あり
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「楓...うわぁ~本物だぁ...っふぁ!触れる!やっぱり本物なんだね!」
な、なんだ?
さっきと雰囲気が打って変わって...
王子様な風貌とは裏腹に....
「楓の“か”はかっこいいの“か”!楓の“え”はエロいの“え”!楓の“で”はできる男の“で”だよねぇ~」
...めちゃくちゃ馬鹿っぽい
...てか、なんか妙に馴れ馴れしく触ったり服引っ張ったりしてるけど一体この王子様みたいな人は誰なんだ?
「...っふ、お前相変わらずアホだな」
「笑うなよ~」
...楓もすごい楽しそう
楓と王子様のツーショットを見た女子が騒がないはずもなく
「きゃあ、イケメン二人!目の保養!!」
「これでしばらくがんばれるわ!」
...お、俺空気っすか
...てかなんだよ楓
俺が隣にいるってのにいないもんみたいに扱いやがって
俺は...楓の隣にいるのに
今楽しそうに話してるのは俺じゃなくてよくわかんない人だし
でもまぁそうだよな、俺みたいな不細工よりの普通な野郎といるよりも美人な人といた方が楽ってもんだよな
「.......遅刻したら嫌だし、俺先行くから」
遅刻しそうなんて嘘だけど...
チャイムなるまであと20分くらいはありそうだけど
それでも、この空間にいたくないんだ
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