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出発の朝なのデス…。
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翌朝。
なんだか心が浮き立っていた為か、悠希はいつもより早く目が覚めた。
体を少し動かすと、それに気づいたハンターが『まだ寝てろ』と自分の体へと寄せてくる。
モコモコの温かい毛皮に顔を埋めて、それならばと目を閉じた。
すると、ハンターの尻尾が体にまとわりついてくる。
こうして何日過ごしてきたか。
無理矢理犯されて、連れてこられたとはいえ、この生活に一才不満はない。
逆に幸せすぎて神様に感謝している位だ。
本当ならば、このまま静かにここで暮らしていきたい。
その為にも今回は、里がえりというか村へと帰らなくてはならないのだ。
自分の安否を心配しているだろう皆に無事を知らせるのと、迷惑をかけた謝罪。
そして何よりも、この違和感が気になる。
悠希は、お腹を撫でた。
気のせいか、ふっくらしているような…?
おかしな病気でなければいいのだが。
ハンターとここで暮らしていくにも、病気なら治さなければならない。
村へ戻れば薬もあるだろうし、万が一でも町へと出れば大きな病院もある。
この不安さえ拭い去ることができたなら、幸せな新婚生活を堪能できる。
悠希は、再びくる睡魔に身を委ねた。
「ん…」
顔をツンツンされて、悠希は意識をゆっくりと浮上させた。
目を瞬かせて開くと、ハンターがジッと見つめていた。
「おはようございます…起こしてくれて、ありがとう」
悠希が微笑むと、ハンターがペロペロと頬を舐めてくれた。
とうとう出発の時が来た。
悠希は「うーん」と伸びをして体を起こす。
すると、隣でハンターもその逞しくしなやかな体を伸ばした。
どんな格好や仕草もカッコいいと思うのは、欲目だろうか。
悠希は頬を染めて少しの間、ハンターのバランスの良い体に、ぽ~っと見とれていたのだった。
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