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とうとう里帰り出発なのデス…。
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午後になり昼食を終えると、悠希とハンターは村へ向けて歩き出した。
ハンターを受け入れていた負担も考えて、悠希は背中にしがみつく。
随分とアソコも慣れてきて、ハンターの動く振動で響いて痛む事はない。
それよりも怠い体が楽な方が大きいのだ。
逞しい旦那の毛皮に頬を擦り付けながら、森を移動する。
ハンターが特別大きく逞しいことと、悠希が華奢な骨組みをしていてかつ、平均より低いからこそ出来る移動方法なのだ。
「ねぇ、僕重たくない?大丈夫?」
そんな心配をよそに、ハンターは大して負担も感じない様子で獣道をどんどんと歩いていく。
悠希を背負っているので速くは走れないが、普通の速度で軽やかに進む。
緑が濃く、空気の美味しいことこの上ない。
「ねぇ、本当にこっちであってる?」
自分の日本語が通じているとは思えないが、でもこうして背負って向かっているのだから意思は通じているのだと信じたい。
「村へ行くんだからね?」
すると、一瞬だけ立ち止まり『分かってる』とでも言いたげにハンターが顔を向けた。
それから、直ぐに歩き出す。
流れる景色は森の中で、大きく変化は無い。
緑が綺麗で、木陰は涼しく心地よい。
夏の暑さも迫りつつある森は、動物たちも活発だ。
「わぁっ、綺麗な鳥~‼」
そして花も咲き乱れ、美味しそうな色をした果実も生っている。
「こうして見ると、森も楽しいね~‼ 」
普段住んでいる我が家の周りは、湖が近くにある緑が多い木々に守られた場所だ。
こんなに花が咲き誇ってもいなければ、果実も数種類しか生っていない。
珍しい景色に、悠希は目をキラキラと輝かせていた。
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