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最大のピンチってヤツで…。
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悠希は所謂、絶体絶命のピンチというものに陥っていた。
「ふんっ。悪くねぇな」
「アジア人は俺達と違って、女みたいな体してるからな」
帽子の男がニヤニヤ笑う。
「女は久し振りだし、やっちまうか」
髭面が口元をいやらしく歪ませた。
男ふたりが目配せしたと同時に、何故かジリジリと迫られて大きな木の下に追い詰められていた。
男ふたりが舌舐めずりしそうな雰囲気を隠しもしないで、自分よりも小さな相手を見下ろしていた。
反対に悠希は、冷や汗を流しながら見上げていた。
「うわあああっ…!!?」
いきなり帽子を被った男に胸ぐらを掴まれたかと思うとビリビリッと勢いよくシャツを引っ張られた。
ボタンも面白い様に弾けとんで、悠希はそれを目の端で追いかけた。
帰ったらボタン縫い直さなきゃ、なんてどうでもいいことを思いながら。
「旨そうな体してんじゃねぇか、ボウズ」
髭面にはだけた胸元をジッと見られて慌てて隠す。
乙女じゃないけど、悠希は女子になったかの様な心境に。
「ボウズじゃない!成人とっくに終わってるから若くも無い!!」
「俺達からすりゃぁ、お前は十分ボウズだよ」
髭面がガハハッと豪快に笑った。
「や、やめ…っ!!」
するや否や、パンツも下着ごと強引に引き下ろされた。
スッテンコロリンと尻餅をつく。
とうとう下半身の隠すものまで何も無くなり、悠希はピタリと大木にしがみつき体を隠そうとした。
「背中からまぁるい尻が色っぽいじゃねぇか」
男たちは卑猥な笑みを刻んだ。
「ぼ、僕は男だし…ッ、楽しくないと思うからヤメロよ!!」
そう言われてやめるなら、人間初めからしないのだ。
悲愴な表情も男たちを楽しませる媚薬になるとは、思いもしない悠希だった。
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