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ようこそ、リラクゼーションサロン“Agna Palace”へ
そして、再び…。 (1)
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「んっ…。」
愛島に抱き寄せられ、唇を深く重ねた。
それと同時に、愛島からふわりとジャスミンの香りが立ちこんだ。
次第に愛島の濡れた舌先が俺の中へと入り込み、俺もその舌を受け入れ、味を確かめるかのように激しく絡めた。
…一体どれ位の時間が経っただったのだろうか。
本当は数秒だったのかもしれないが、俺の中では永遠に続くのではないかと錯覚を起こす程の長いキスに感じた。
次第に湯上がりのように体温は上昇し、身も心も蕩け切った。
「んっ…。」
「ん…カミュの口の中…凄く甘い…。もっと…もっとください…。んっ…」
唇がほんの少し離れ、小さな声で愛島が囁いた。
小鳥が果実を啄ばむかのように何度も何度もキスを落とし、その度に厭らしいリップ音が鳴り響く。
それでも尚、互いが求め合い、キスの嵐が止む気配はなかった。
ゆっくりと壁へと身体を押し付けられ、唇を重ねながらも愛島の右手が俺の身体をまさぐり出すと、身体の中から熱い何かが込み上げてくるような感覚に囚われた。
「んぁっ…!んっ…んぅ…っ!」
…しかし、そんな俺達を妨害するかのように、部屋の奥から電話音が鳴り響いた。
それでも、電話を気に留める俺とは対称的に、愛島は俺を求める事を止めようとしなかった。
「んっ…ふ…っ、おい…っ、電話が…」
本来ならば無視してこの続きをしたい所だったが、電話が鳴り止む気配はない。やむを得ず強引に愛島の身体を引き離した。
「…すみません、少し待っててください。」
愛島は少し残念そうな表情をして俺から離れると、濡れた唇を拭いながら電話を取りに行った。
「はい、リラクゼーションサロンアグナパレスです。…はい、ご予約ですね、ありがとうございます。では……」
受話器を肩と耳の間に挟みながら予約表とペンを取り出すと、メモを取りながら応対をしていた。
その様子を遠くからしばらく見つめていると、俺の視線に気づいた愛島は更に奥にある部屋を指さした。
「先に個室へ行け」という合図だと察し、俺は促されるまま、先に奥の部屋で待機する事にした。
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