アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ようこそ、リラクゼーションサロン“Agna Palace”へ
そして、再び…。 (2)
-
「ハァ…」
パタン、と個室の扉を閉め、一呼吸置いた。
ドクドクと鼓動が高くなるのがわかった。
まさか、いきなりキスをされるとは思っておらず、全く心の準備ができていなかった。
お陰で時間が空いた今も、心臓の高鳴りが収まる事は無かった。
…いや、それどころか、自ら相手の所に訪れて、部屋で待機しているこの状況に、どうすれば良いのかと今更だが緊張し始め、吐き気が来る程に鼓動は高くなる一方だった。
「落ち着け…落ち着け…」
どうにか冷静になろうと呼吸を整え、また、今日昼に読んでいた文献の内容を思い出すなどして気を紛らわしながら、愛島が来るのを待った。
しばらくすると電話が終わり、受話器を置く音と、留守電モードに切り替えた音声が聞こえた。
その後カチャカチャとガラスの当たるような音や器に水を注がれるような音が聞こえ、茶を淹れているのだとわかった。
間もなくしてドアをノックされ、扉を開けると、二人分の茶の乗ったトレーを持った愛島が立っていた。
「すみません、お待たせしました。」
愛島はニコリと微笑むと、ベッドの脇にある小さなテーブルに茶を置いて、その一つを俺に差し出した。
「どうぞ。」
「あ、ああ…。」
俺が茶を受け取ると、二人並んでベッドの縁に座った。
中には昨夜と同じローズピンクの温かい茶が入っており、互いにそれを一口飲んで、熱い息を吐いた。
「はぁ…あったまりますね。」
「あぁ…。」
「…さっきはいきなりすみませんでした…。」
「……いや…。」
さっき、と言うのは、恐らく、突然キスをした事だろう。
確かに俺も驚いたが、昨日のあんな事をしておきながら、何を今更、とも思った。
「ねぇ、カミュ…今日は…ワタシに会いに来てくれたのですか…?」
その質問に、少し収まっていた筈の心音がまた激しくなるのがわかった。
「き…貴様がいつでも来いと言ったから来てやったんだ…。何か不満か。」
「いえ、そんな事無い、とても嬉しいです。ただ…」
ただ の続きが気になったが、その後愛島は沈黙を続けた。
その静けさに耐えかねて、俺は重い口を開いた。
「………貴様のせいで終始身体が疼いて、熱くて仕方がないのだ。…責任を取れ。」
間接的とは言え、自ら抱かれに来たと言っているようなもので、開口直後頬は真っ赤に染まったが、それ以上に身体の疼きをどうにかしたいという気持ちのほうが大きかった。
「…わかりました。」
何故か切ない表情で愛島は同意すると、ベッドに手をつき、俺のほうへと顔を寄せ、そのままキスをした。
「んっ…」
先程玄関口でしたのと同じように、ついばむようなキスをしたかと思うと、ヌルリと舌先が中に侵入した。
俺も愛島の中へ舌を伸ばすと、その舌は愛島の唇に捕えられ、愛島の口の中に吸い上げられた。
「はぁ…ん…はぁ…」
愛島に吸われた舌は愛島の唇に挟まれ、舌の裏側に愛島の少しざらついた舌を擦られ、それだけで達してしまいそうな程の快感を与えられた。
しかし、愛島は少し顔をしかめ、突然俺から唇を離した。
そしてコツン、と額と額を合わせると、軽く眉間にシワをよせた。
「…カミュ…熱い…少し熱…ありますか?」
「知らん…っ、そんな事はどうでも良い…」
「どうでも良くないです。ワタシ冷たいタオル持ってきます」
「待て…っ、待て、愛島…っ!」
部屋を出よう立ち上がる愛島の腕を掴み、呼び止めた。
「熱などどうでもいいから…続きを…」
「ですが…」
「頼む、行くな…。」
「……わかりました。」
自分でもどうしてそんな事を言ったのかわからない。
ただ、離れるのが怖くて、早く愛島の体温が欲しくて、子供のようにすがっていた。
見かねた愛島は俺の横に座り直すと、俺の額に手をあて、再度体温を確認し、俺の目をじっと見た。
「体調は悪く無いし風邪ではなさそう…。でも、熱高い…。そしてカミュのこの身体の疼き…。……多分、昨日アナタと身体を重ねた事で、今迄溜まっていた性欲が一気に出てきているんだと思います。熱が出るのも異常に身体が疼いて火照っているせいだと。…今のカミュは、上手く理性のコントロールができない状態です。」
熱のせいか、愛島が何を言っているのかを理解できる程頭は回らなかった。
とにかく、この熱い身体をどうにかしたくて、呼吸ばかりが荒くなっていた。
「何だ、それは…。とにかく…早く続きを…。」
「わかっています。でも、今のままだと、カミュは身体が持たないし、日常生活にも支障が出ます…。そう…ですね………。後で少し疲れが出ますが、長く引きずるよりマシです。少し荒療治をします。カミュ…目を閉じてください。」
何が何だか良くわからなかったが、愛島の言われるがまま目を閉じると、目の上に手をかざされた。
手から何か温かい光を当てられたかと思うと、先程の比ではない程にジワジワと身体の芯が熱くなっていくのがわかった。
そして、全身が快感を欲しているのがわかった。
「んっ…は…ぁ…は…ぁ…身体が…熱い…」
「カミュ…、ワタシは今アナタの身体の内側に秘められた性を全て引き出しました。理性もほとんどありません。アナタが何をしても受け止めますから、アナタは、アナタの思うように動いてください。そうすれば熱も全て出ていきますし、コントロールが効くようになります。」
「は…ぁ…愛島…」
確かではない意識の中、思うように動けという言葉だけははっきりとわかった。
言われるがまま、己の欲するがまま、愛島の首に腕を回すと、そのまま顔を寄せ、唇を合わせた。
強引に舌をねじ込み、好きなように動かすと、それに答えるように、愛島は俺の舌と自身の舌と絡ませた。
身勝手に舌を動かす俺とは対称的に、俺を気持ち良くさせようとするのが感覚で分かった。
「んっ…んっ…」
互いの熱い息が口の中を彷徨う。
淫猥な水音と共に口端からはどちらのものともわからない唾液が溢れ、ベッドの上を汚した。
「んっは…ぁ…カミュ…。」
「っ…!愛島…っ!」
俺は自らのシャツのボタンを外し、愛島の両手を奪うように掴むと、俺自身の胸元へと導いた。
抵抗しない愛島の指先を使い、自宅での妄想を思い出しながら、先端の突起を弄る。
「ハァ…っ、んぅっ…♡」
自分の指とは違うその体温や手触りが先端をかすれ、その度に思わずため息が溢れた。
そして愛島もしばらく、愛島の手を使って自分の胸を弄っている俺を黙って見ていたが、突然指に力を入れ、俺の突起をつまんだ。
「あ…っ♡」
自分の意思で動かしていた時と違う予測ができないその動きは、自分で弄る何倍も気持ちが良く、厭らしい声が勝手に漏れた。
「ひっ…あっ…!イっ…!」
「カミュはココが好きなんですか?」
「んっ…!」
身をよりじながらその快感に耐えながら、コクコクと頷くと、愛島は胸元に顔を寄せて、上目遣いで俺を見つめてきた。
「確か…こういうのも好きでしたよね」
愛島は唾液でたっぷりと濡れた舌を軽く出すと、指で抓っていたその場所の片方を、今度は舌でねぶり出した。
「ひゃっ…!!あ、あ、あ、あ、あ、あ、っ!」
愛島の舌先がねっとりと先端を包み込み、左胸に快感の波が押し寄せた。
背中を仰け反らせ、首を横に振り乱しても尚、愛島の口は俺の胸元からは離れず、何度も何度も硬くなったソコを舌で転がすように舐めまわした。
勿論、右胸は指先で弄られており、両胸に異なる刺激が与えられ、ガクガクと身体が震えた。
「あぁっ…!あああああああああっ…!」
執拗に与えられた刺激でそのまま軽い絶頂を迎え、下着の中に生温い液体が放出された。
しかし、それでも身体の熱が落ち着くことはなかった。
熱で段々と意識が朦朧としながらも、性欲だけは衰えるどころかより増していった。
遂に我慢できなくなった俺は、四つん這いになり愛島のパンツに手をかけると、それをずり降ろし、中から現れた黒くて太いペニスを迷うこと無く口の中へと招き入れた。
「んっ…!んう…!」
フェラチオなどやった事は無かったが、本能というものなのだろうか。
まるで飢えた獣のように、一心不乱に愛島のモノを舐め、唾液を絡め、刺激を与えた。
先端から溢れる蜜がとても甘く、時には舐め上げ、時には吸い上げて、全てを身体の中に飲み込んだ。
「んっ…ぐっっ、んぅっ…」
「はぁ…カミュ…気持ち良いです。」
徐々に硬さが増してゆく愛島のペニスに満足しながらも、それに比例するように俺の下半身はジンジンと痺れるような疼きが増していった。
それを知ってか知らずか、愛島は俺の上の服を中途半端に脱がすと、背中や胸へと手を滑り込ませ、厭らしい手つきでさすってきた。
「ん~っ!!んぅっ、んぅっ!!」
堪らず両足の太腿を擦り合わせて自身のものに刺激を与えたがそんな刺激では全く足らず、左手でベルトを外してスラックスを下ろすと、直に自身のモノを握りしめた。
「んっ…んぅ…」
口の中と全身に愛島の肌が触れ、更に自分で熱くなったそれを扱き出すと、うっとりするほど気持ちが良く、手の動きも早くなっていった。
しかし、それでもまだ全く足りなかった。
まだ何も触れられていない後ろの孔は先程からずっと刺激を待ち受けてヒクついていた。
「あ…う…っ、愛島…っ。中…もう…」
ゆっくりと愛島のものから顔を離して物欲しそうに愛島を見つめ、目で訴えると、愛島はニコリと微笑み、俺の頭を軽く撫でた。
「カミュ、服を脱いで仰向けに寝てください。」
俺は少し口角を上げてコクリと頷くと、自ら服を脱いで後ろへ倒れ、脚を広げた。
一糸纏わぬ姿になった事で、反り返った俺のペニスも愛島からは丸見えだった。
それどころか、先端から溢れる蜜が腹に垂れ落ち、今か今かと待ち受けている事までがわかってしまう状態だったが、今の俺にはそんな事ですらどうでも良かった。
愛島は部屋の脇に置いてあったオイルを手に垂らすと、俺の後孔へ指を挿し込んだ。
「あっ…ひゃ…んっ!」
指の先が入ると、先はあっという間に奥へと指を飲み込んだ。
昨夜まではあんなにも抵抗のあった指の出し入れを、嘘のように受け入れる事ができた。
いや、それどころか、自ら望んで受け入れてしまっている事実に、自分自身驚きを隠せなかった。
指に絡み付く内壁が擦られ、堪らず声を漏らしてしまう。
その快感に悶えていると、不意に中の圧迫感が増した。
「あっ…!?」
「カミュ、もう指が二本入りました。ワタシの指をキュンキュンと締め付けてます。…中、苦しくないですか?」
「あぁ…う…中…っいいっ…!」
「良かったです…では中、動かしますね。」
「あっ…っ、ひゃっ…!?やっ…!!そこっ…!」
二本の指を俺の腹のほうへ向けて擦り上げられ、ただでさえ快感でおかしくなりそうなのに、ある一箇所をかすめる時、全身に電気が走るような強烈な快感が走った。
「あ…っん、そこ…気持ち…っいいっ!あっ…!ああっ…!」
仰向けになった身体を右に左に揺らしながら、愛島の与えるその刺激を存分に味わった。
その反応を楽しむかのように、愛島は同じ箇所を何度も何度も擦り、もう絶頂が近づいているのがわかった。
「あっ…ダメ…だ…イクっ…イク…!ああっ!!」
遂には腰を大きく浮かせ、脚をガクガクと揺らせて、絶頂を迎えた。
それと同時に、勢いを持て余した白濁液が俺の下腹部や、愛島の顔にかかった。
「は…ぁ、は…ぁ。」
散々大きな声で叫んだせいで、息は乱れ、声も枯れてしまっていた。
しかし、それでもまだ、全く足りなかった。
愛島と肌を重ねて得た快感で無いと満たされる事が無いという事が、本能的にわかった。
「愛島…もう駄目だ…お前のものを…中に…」
「カミュ…。アナタはどうしてそんなに愛しいんですか…。罪深い人…。ワタシももう…我慢の限界です。」
俺の後孔を埋めていた指を引き抜くと、自らの服を脱ぎ捨てた。
そして俺の足元に置いていた腰を上げて俺に跨ると、俺の脚を持ち上げて、そこに隠れていた後孔にペニスをあてがった。
「中…挿れますよ…」
「んんっ…!」
入り口を広げ、ゆっくり、ゆっくりと、俺の中が愛島のもので満たされていった。
それは、ただ異物を入れるだけの自慰行為とは全く異なり、暖かく、身体が蕩けてしまうような幸福感で、精神的にも満たされていくのがわかった。
「ハァ…カミュの中…暖かくて気持ちいいです…。
「んっ…、俺も…気持ちいいっ…!」
「ホント…っ?嬉しいです…。腰…動かしますね…。」
「んっ…!」
奥まで満たしていたペニスをゆっくりと外へ引き抜くと、また奥へと沈めていった。
その動きで俺の入り口や内壁、前立腺が擦られ、快感が溢れる。
その快感を物語るように俺のペニスからは透明な蜜がとめどなく溢れ、俺と愛島の下腹部を濡らした。
「んっ…はぁ…カミュっ…!カミュ…!」
「んぅ…!愛島っ…!いいっ…!中っ…ああっ!」
激しい前後運動に愛島の額からは汗が溢れ、前髪や顎に雫が溜まり、俺の顔や身体にこぼれ落ちた。
愛島は時折腕でその汗を拭いながら、絶えず腰を前後に動かした。
その表情に余裕はなく、愛島自身も快感に打ち震えているのがわかった。
だがそれが妙に色っぽく…目を離す事ができなかった。
「あっ…!愛島…っ…愛島っ…!」
「カミュ…、今日は名前…呼んでくれないのですか…?」
「あっ…。セッ…シル…ッ!セシル…っ!」
その名前を読んだ瞬間、昼間の光景が脳裏に浮かんだ。
セシルに抱かれることを妄想して一人で慰めていたあの時、妄想の中の愛島が同じ言葉を言っていたのを思い出した。
あの時の光景が、まさに今ここにあった。
「カミュ…カミュ…っ!」
「ああセシル…っ!イクっ…イクっ…!!」
下の名前を呼んだと同時にセシルの腰の動きが早くなり、奥を何度も突かれ、あっという間に絶頂を迎えた。
その時、不意に涙が零れた。
ああ、こんなにも幸せな事があって良いのだろうか…。
そう確かな幸福を感じながら、愛島の首へと手を回し、抱きしめ合うように身体を重ね、口づけをし、また愛島を求めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 5