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親衛隊長
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「はよ、椿」
椿こと東雲 椿は俺の腹心の部下である。身長は俺より低いものの、キリッとした大きめの瞳と眼鏡の相性は抜群であるし、この学校で人気のでる顔つきである。
「今日は風紀からの定期検査の日ですのでわたくしと共に放課後風紀室へ行きましょう」
この丁寧すぎる話し方に初めは慣れずムズムズしたものだが、どうやら彼の一家は代々この学校の王とも言われる生徒会長様々の秘書を務めているらしく、幼い頃から言葉遣いには十分気をつけるようにと躾けられてきたらしい。
「……だよな。うん、そろそろだと思ってはいた。りょーかい」
「では放課後、わたくしの方が杉原様の教室に向かいますので」
「うーす」
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