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親衛隊長
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この学校の妙な風習の中に親衛隊の存在がある。まぁ簡潔に言うとファンクラブのようなもので、好みの生徒の情報を共有したり害悪から守ったりするのだ。
詳細は各隊によって様々だが、俺が編入してきた時クラスメイトに「まぁ部活みたいなもんだよ!」と言われ、この学校を乗りこなす気満々だった俺は物珍しさに取り敢えず入隊したのだ。
「おすすめは?」と尋ねると、そのクラスメイトは首藤くんだと言うので同学年の首藤くんの親衛隊に入ったら首藤くんが翌年生徒会長様々になられた。(因みに生徒会は殆ど顔で選ばれるので首藤くんはめちゃくちゃ美形)
しかも妙に涙脆い先代親衛隊長が卒業と同時に隊長の証である首輪と共に俺に隊長の座を譲ってくれた。
因みに隊長の証というのも隊によって様々であり、ブレスレットや指輪などが主流だが、初代首藤くん親衛隊長(2年上の先輩で中等部の時からずっと首藤くんの親衛隊長だったらしい)が「僕は首藤くんの忠実な僕(しもべ)あることをここに証明する!」と革製のお高い首輪を用意して引き気味の首藤くんからつけてもらったらしい。
ちょっとどこかおかしい。
まぁそんなこんなで俺は首藤くんの忠実な僕(しもべ)隊長であり、定期的に風紀委員室に訪れ活動報告やら定期検査やらを受けねばならんのだ。
そんな俺だが、生徒会は嫌いではない。けどオーラがすごいので正直疲れるし会いたくはない。風紀に関しては嫌いだから会いたくない。立場上反発しあうさだめなのだ風紀とは。
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