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シュンペーター
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食道内に入ると首藤くん親衛隊のみんなが席に座ったまま黙って俺にお辞儀するわ明正の親衛隊がきゃあきゃあ盛り上がるわでなんか軽くカオス。席は殆ど埋まっていたので比較的首藤くん親衛隊がたむろっていて尚且つ気の合いそうな奴らが集まっている所へ歩を進め、驚かせようと背後から耳元に話しかけた。
「相席頼むわ」
「うぉっ…!びびった…」
「あはは」
「出たよ隊長の悪い癖…」
思い通りの反応を示してくれた彼らに満足する。苦笑や呆れ顔をしながらも席を詰めて俺たちの場所を空けてくれる。ありがたい。
3人組の普通の奴らだったが、その中に未だ何も発言せずにポカンと口を開けて俺を凝視している奴が1人。
目を合わせてヒラヒラと手を振ってみるとハッとして挙動不審になりながら慌てふためき始めた。
その動きがなんだか面白くて俺は笑ってしまった。
「ふはっ、どしたの君?」
俺がふるふると肩を震わせて笑っていると明正に頭をはたかれた。
「…痛い…」
空けてもらった席にすわりつつ俺は明正の分も含めて激辛担々麺を注文した。
「お、俺、生徒会長親衛隊に新たに入隊しましたっ!あ、中谷俊平ですっ!!」
さっきまであたふたしてた奴が背筋をピンと伸ばしてそう挨拶してきた。
「あー君が。なるほど話は聞いてるよ、しゅんペークンね。入隊面接で俺になら抱かれてもいいって言ってくれたんだって?」
「は、はい!めっちゃ憧れてます!あ、もちろん抱かせていただけるならそっちの方がよいです!あ、すみません!!他意はないです!」
「………えーと…いろいろツッコミどころあるね…君」
どうやら初々しい唯の新入隊員ってわけじゃなさそうだ。こいつは何かあるぞ。
「隊長、気をつけてくださいコイツこう見えてもSなんで相手の嫌がることをするのが趣味なんスよ。勿論タチです」
「え」
「でもコイツなりに隊長を尊敬してるのは確かです。抱かれてもいいなんて冗談でも言いませんからね普通なら」
「…………そうなんだ」
俺はしゅんぺークンのキラキラとした瞳の中に何か鋭い光を見つけたような気がして身震いをした。
そうこうしているうちに激辛担々麺が二つ届き、俺と明正はいただきますをしてから無言で黙々と食べたのだった。
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