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首藤くん
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人気のないところまで来てようやく彼は口を開いた。
「悪いけど今日1人寄越せ」
「あぁ、なるほど。」
彼が眉をひそめながら言ったのは今日の夜の相手の要求だった。
彼の罪なところその1。
親衛隊をセフレにする。正確にはしていた、が正しい。昔は可愛い子が自分に好意を寄せているのをいいことにガンガンそういうことをしていたようだ。しかし高校に上がったばかりの時なにか事件があったらしく、本気で惚れている相手を性処理の道具にすることがどれだけむごいことであるかを理解したようだ。それ以来、自分に本気で惚れていない、しかも手っ取り早くセックスしたいみたいな後腐れのない相手を選んでそういう行為をするようになるに至ったらしい。俺は首藤くんのそういう自分の非に気づいて改善・成長できるところをとても評価している。
首藤くんが今回のように夜の相手を俺に見繕わせることは多々あり、俺はその度にそれに相応しい隊員を選出して彼のところへ行ってもらっているのだ。
「うーん、今日はハラちゃんかな」
「後腐れないなら誰でもいい。よっぽどじゃなければ顔も特に」
「ハラちゃんは可愛いですよ?一回相手したことあるはず」
そう言いつつ俺は携帯を取り出してハラちゃんこと原田祐介に電話をかける。
「どうせヤるんだったらそりゃ美形がいいじゃん?」と入隊面接の時に言っていたのをふと思い出す。
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