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ミスコンんんん
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優しい僕は淀の愚行にも寛大でいてあげるよ。僕にも憐れみの感情が無いわけじゃない」
「ん?憐れみ?」
「そ、憐れみ。さっきこのクラスはお前をミスコンに出すことに決定したから」
「……………………っは!?!!!?!」
「あはははははッ!淀ナイスリアクションマジウケる!!」
目の前でゲラゲラ笑う楠木。クラスの連中もちらほらこちらを伺いつつ、哀れむような顔をしたり嘲笑を隠そうとしていたり。
「…え?なに言ってんの?どういうこと…?」
たまらず俺は最愛の委員長の元へ駆け寄った。
「い、委員長……?」
委員長はあわあわとしながら気まずそうに目を逸らした。
「委員長……どういうことかお話ししてくれる…?」
可哀想だと思いながらも委員長を撫でながら目をあわせる。
「ぼ、ぼくは今でも楠木くんが適任だと思ってるよ…?でも、」
「由岐(ゆき)」
「ッ!」
委員長の言葉を遮って聞こえた地を這うようなドス黒い声。委員長は怖がってビクリと肩を震わせた。あぁ可哀想。可愛い。
俺は委員長を抱きしめ背中をさする。
「大丈夫だよ。ごめんね、魔王は懲らしめておくからね…」
「………」
楠木は不満そうな顔をしながらも呆れたと言った様子でため息を吐いた。
「楠木くんが、みんなを説得して、それで、出ない方向になって……。でもこのクラスには可愛い感じの子はもういないし…。そしたら山口くんが「どっちにしろ美形に出てもらわないとクラスとしても出場者としても恥を晒すことになるからこのクラスで美形な奴に任せるしかない」って言って」
「え、それで俺なの?」
委員長はオドオドと頷く。
「えと、山田くんが…」
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