アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
S嬢と平手打ち
-
なんだ、なんだ??
「オイ、どうした?」
「だとしたら何だよ!悪いか!」
“だとしたら”の言葉が
一体何に係ってるのか理解し難い。
「……要するに何だ?」
「緑先輩が変な奴なんかに
取られんの嫌なんだよ!!」
「ハァ?」
馬鹿馬鹿しい。
流石に引くぜ、ソレ。
第一、アレ
「男じゃねーか」
「だから何?そんな事どうでも良い」
「止めとけ止めとけ、
アイツは今、S嬢と付き合ってるんだ」
「……アンタこそ何言ってんの?
緑先輩の相手はそんなんじゃないから」
「なんだ、相手いるの知ってはいるんだな?」
「……どこが良いんだか、あんなの」
「確かに俺もS嬢はどうかと思う。
俺的にはMの方が……いや、待てよ。
Sの方が屈服させた時の征服感が
ヤバそうだな」
「アンタの好みなんて聞いてねーし、
バッカじゃないの?」
「ま、とにかく人の趣味だからな。
どっちにしろお前よりそっちが良いから
選んだことには違いないんだし、諦めろ」
「アンタ、マジでヤな奴だな」
「男なんか好きになるヤツとかに
言われたくねーよ、キモっ」
バシッ!
「死ね!」
「……っ!」
何が起こったのか理解できなかったが、
熱を帯びた頬に徐々に思考が
追いついてきた。
(平手打ちされたのか?この俺が?)
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
21 / 70