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何で鳴るかね!?
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「受験メンドくせ、いっそ就職すれば
あの家出れんのになぁ」
最終進路希望書類をあの小僧が踏んで
ボロボロにされていた所為で、
もう一度、担任の所に取りに行ったら
お前やる気あんのか?と説教された。
くそ――とんだヤブヘビだ。
近衛の野郎、ペナで部活前の周回
5周追加してやる。
部活に遅れそうになって、
普段滅多に通らない校舎裏手にある雑木林
に向かって歩き出した。
「……だから……だ?」
ん?
「何度違うって言ったら分かるの?
そんなに俺の事、信用出来ない?」
校舎の窓辺りで誰かの声。
――秋一?
秋一は外から校舎側の窓に向かって
誰かと話してるようだった。
いつもぽわーんとしているイメージの
コイツがこんな風に声を落として
話してるの見たの初めてで、
何だか見てはいけない気がした。
なんとかその場を気が付かれないように
離れようとした……が、こいう時に限って
お約束の様に小枝とか踏むんだよ。
それが又、良い具合に乾燥してて
“ポキッ!”って凄い音高になる訳。
分かる?そういうの。
(ヤベっ!)
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