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意図が分からん
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「なぁ……アンタ、女と付き合った事ある?」
「ねーよ」
「告られてることはあるみたいなのに何で?」
秋一か……全く余計な事を。
何処から何処まで俺の情報コイツに
リークしてんだよ、あんちくしょう。
「さぁな、なんかタリーんだよ」
実際、女ってのが良く分からない。
姉貴達の異常さは棚に置いといて、
普段俺のこと遠巻きで、近づいても
来ねぇのに告ってくるとか意味不明だ。
一度だって話した事もねぇんだぜ?
何を基準に『好きです』とか言うのか、
そして言われても俺にどう反応しろ
ってんだよ、全く。
「へぇ。じゃ童貞なのか」
「悪かったな」
本当、嫌なとこ確実に突くな、お前はよ。
「だったら何」
「ヤリたいとか性欲ないのかなーと」
「お前馬鹿か?あるに決まってんじゃねーか」
「じゃ、付き合えばいいじゃん」
ハァァ、大きく溜息が出る。
「その気もねぇのに抱けねーし、
ヤる為に付き合うとか、ねーよ」
「案外、女が怖いとかだったりして?」
小馬鹿にしたように笑う戸神。
「ああ、そうかもな。
力加減も分からんからメチャクチャやって
傷つけんの怖ぇしな」
俺の答えが余程意外だったのか
笑うことを止め、今度は真面目な顔に変わった。
「――それじゃ溜んだろ?どうしてんの?」
「…………」
さっきからコイツ何が言いたいんだ?
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