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エピローグ
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「すっかりウチに馴染んじゃってるね、戸神」
「そう、だな」
部活からの帰り道、久々に
秋一と帰りながらそんな話をしていた。
確かに時々、同じ一年とかに
パスのやり方とか教えてくれてるみたいだ。
「いっそ、近衛みたいにウチに転入してくれば
誰かさんが喜ぶだろうにね」
「アイツは来ねぇーよ」
何だかんだ言ってもアイツは
鷺我を一番大事に思ってる。
キャプテンである事も誇りに思ってるし
それに恥じないようにとの責任感も強い。
ウチには単に遊びに来てストレス発散しに
来てるだけだ。
それを絶対口にしないアイツの
プライドの高さは嫌いじゃない。
「秋一、前に聞かれたじゃん?
男同士がどうのって、アレ」
「うん……」
「少し考え変わった。
好きになちまったもんは仕方ねぇよな。
ってくらいにはな」
「冬至!」
「な、なんだよ?」
「俺ね、俺、好きな人がいるんだ」
「ほう、初耳。誰?」
「トシもよく知ってる人」
「ってことは俺のクラスの女子か?」
「ううん、男」
「………………は?」
「サッカー部の――」
「お、同じ部!????
いやいやいや、べ、別に良いから言わなくて。
ソイツ見る目変わるから聞きたくねぇよ」
「いーや、言いたい、聞いてよ。
もう偏見ないんだろ?」
「ヤメロ。それとこれとは別。
知ってる奴のホモ話の情報
もうこれ以上いらねーっての」
「名前はね――」
「秋、マジやめろぉ!!」
完
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