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1月1日 『4208からのお年玉』
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「ねぇ、お年玉、欲しい?」
ヨツバが唐突に、そんなことを言い放った。
僕は、きょとんとヨツバを見つめる。
ヨツバに、現金は渡していない。
もちろん、カードも渡していない。
欲しい物があれば、その都度、僕に言うようにと。
どちらかといえば、『お年玉ちょうだい』と言われるコトを想定していたのだけれど…。
「いらないの?」
眉を八の字に下げ、しょんぼりとした雰囲気を醸し出す。
「頂けるのであれば貰いますよ?」
僕は、首を傾げながら、半信半疑な面持ちで言葉を返した。
にかっと笑ったヨツバは、嬉しそうに言葉を紡ぐ。
「じゃ、手ぇ出して」
言われた通り、僕は、彼の眼前に手を差し出した。
「違う。もっと下……」
差し出した手を掴むと、ヨツバは、自分の膝の高さほどまで僕の手を下げた。
徐に、僕の手を跨ぐように立つと、狙いを定め、すとんっと腰を落とした。
ふにゃん………。
そう、僕の手に乗ったのは、ヨツバの…タマ。
顔を僕に向けたヨツバは、満面の笑みで勝ち誇ったように言葉を放った。
「これぞ、本当のお年玉!」
…………しばし、呆けてしまいました。
正月早々、こんなバカなことをするコ…他にいませんよね?
顔を背け、ふぅっと小さく息を吐き、手の上に乗る物を、ふにふにと優しく揉みしだく。
「ちょっ、…やだ、なに、揉んでっ……ンっ…だよ」
急な刺激に、顔を真っ赤に染め上げ、慌てて逃げようと引かれる腰。
余っている腕を回し、ヨツバの腰を固定する。
僕が、ヨツバを逃がすわけが、ないでしょ?
「僕にくれたお年玉、ですよね? 僕がどうしようと勝手でしょ?」
このまま握り潰しちゃいましょうか? と、にたりと笑って見せた。
少し力を入れて、握ると、ヨツバの顔が、さっと青ざめる。
「ぅっ……ぁっ……、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」
急速に、ヨツバの大きな瞳に涙が溜まっていく。
徐々に、手に力を加えていく。
「ぃた……、ぃたいって………」
タマを握り込む僕の腕を、両手で掴んだヨツバは、ふるふると恐怖に震える。
怯えきった瞳が、僕の腕を凝視する。
あぁ、……たまらなく、可愛い。
背中が、ぞくぞくしちゃいますね……。
この後、ヨツバがまた、馬鹿なことをしないように、しっかりと身体に教え込んだのは、言うまでもありませんね。
たぶん、来年も同じこと、すると思いますけど……。
学習しないお馬鹿さん。……それが、僕の飼っているヨツバですから。
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