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17話
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「はぁ、一ノ瀬さん…」
朝から昨日の事を思い出し、甘い息を吐く
日曜日なのに、いつもよりも早く起きてしまった
コーヒーカップにココアを注ぎ、椅子に腰掛ける
「…ニャー」
「サリーおはよう、ミルク飲むー?」
愛猫、サリーが楓の足元に擦り寄ってきた
「ねぇ、サリー聞いてよ」
「ニャー」
「昨日ね、一ノ瀬さんとの仲が凄く深まったと思うんだけど、サリーはどう思う?」
サリーを抱きかかえて問いかける
「…ニャー」
「…うん、ふふ、サリーなんて言ったの?」
口元が緩む
サリーは鳴いているだけなのに、
それだけでも笑みがこぼれて、止まらない
「はー、今日は何をしようかな?サリーご飯でも買いに行く?」
「…」
「?サリー…?」
タッと軽やかに楓の腕からすり抜け、
どこかへ行ってしまった
「なんだよー素っ気ないなー…」
せっかくの日曜日だし、また街に出よう
そう決めたらすぐに立ち上がり、着替える
「また会ったりして…ふふっ」
どこかでまた偶然が二人を結びつけるんじゃないか
次に会えばこれはもう、運命。
絶対そう…!
また笑顔が溢れる、ニヤニヤが止まらない
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