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51話
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「じゃあメンバー紹介しますね。左からベースのアキ、ボーカルのサクラ、ドラムの弥生、ギターの稑です。はい皆挨拶して」
「っちわーす」
…扱いが小学生並み
そして誰もつっこまない、めっちゃおもろい
なにこのメンバー
「今回担当させてもらう一ノ瀬陽です。よろしくお願いします」
ある程度の自己紹介を済ませて、いざ本番
セットがすでに用意されていて
そこに彼らが入りポーズをきめてもらう
「サクラさんこっちに目線お願いしまーす、あとの方はそれぞれ違う場所を見てください」
最初はメンバー全員の一枚
「弥生さんと、アキさんはお互い背中合わせになってアキさんが弥生に寄りかかって、目線はあそこで」
次はそれぞれペアになってもらい、シャッターを切る
「稑さんとサクラさんは…」
言った後に気づいた
サクラさんが気まずそうな顔をした
…あかんかった?あの二人?
「あのー、一ノ瀬さん。俺とサクラやったらあかんすかー?」
その空気を破ったのは弥生さんだった
内心、少し助かった気がする
「じゃあそうしましょうか、サクラさん壁際に行ってもらって…弥生さんがその上に覆い被さる形で。んー、テーマは、二人だけの世界。のような雰囲気でお願いします」
「はーい」
チラッとサクラさんを見ると
弥生さんに向かって何かを言っている
その顔は少し赤く染まっているように見えた
「じゃ、お願いしまーす」
二人の世界。
そうお題を出したのは自分、だけど
本当にこの空間には誰も寄せ付けないような
境界線が出来た、あの二人、…もしかして?
「…わぁ、なんかえっちー」
「ほんまや、いやらしな」
残りの二人がその光景を見て呟く
確かに、いやらしく見える。
もう確信を得たわけで。
この二人、付き合っとるな
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