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好きだって言ってるの
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「……You drive me crazy…」
「えっ…」
向こうの方で大きな花火が上がった声がしてそっちを一瞬見ている間にノア先輩の顔が一気に近づいてきて気づいたら唇にふにゃんって柔らかい物があたってた
「………」
「………」
一瞬なんだかよくわからなかった
目の前にノア先輩の目が見える…すごく近い…
先輩は目を閉じていた
先輩…まつ毛も金色ッス…花火の光できらきらしてるッス…
なんだかいい気分でそんな事を思った
しばらくするとゆっくりとその長い睫のついた瞼が開かれて、吸い込まれそうなぐらい真っ青な先輩の目も見えた
ゆっくり先輩の顔が離れて行って先輩が唇をペロッと舐めた
あれ……そう言えばさっき………
慌てて唇を触って確認した
唇が熱い…ぷるぷる震えててなんか…なんか…
「ッ!!!!!!!!!」
「………」
急に体中熱くなった
せ、先輩の唇とくっついたッス!?
ぼふんっと頭から大量の湯気が出るみたいに体が熱い
混乱して先輩の顔がまっすぐ見れなくて挙動不審に手を振り回した
い、いまの…ち、ちゅー…ッス!?
せ、先輩とちゅーしちゃったッス!?で、でも先輩は金さんと好き同士なわけで…あれ?好きじゃないんだっけ…?
でもでも、ちゅーはしてて…ちゅー…は、好きな人とするので…えっと…
ぷしゅーっとオーバーヒートしてしまった
先輩は片方だけ眉をあげておれをみおろしてた
「あ……あ、の…」
「わかった?」
「…へ……?」
「俺の気持ち、ほら、そんなアホみたいな顔しないでよ、アホがうつるでしょ」
「はぇ……」
オーバーヒートした頭が回らない
熱に浮かされてぼやっとしたものがふわふわと頭の中を漂ってるって感じだった
先輩の……きもち……?
もう一度考えてみるけど全然わからない
ぽけっとしてると先輩におでこをでこぴんされた
少しだけ先輩の顔が赤い気がする…
花火のせいかそれともどきどきしているせいかわからない
「まだわかんないの?めんどくさ…」
はぁっと先輩がため息をついた
「つまりね好きだよって言ってるの」
ツマリネスキダヨッテイッテルノ…
頭の中で先輩の言ったことを反芻する
好き?先輩が?何を?
「若葉ちゃんの事だよ」
「………」
先輩はおれが何を考えてるのかわかってたかのようにそう言った
「I love you Wakaba…って、好きだよって言ってるんだよ若葉ちゃん」
「………」
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