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一陸
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「んぅーもっほの飲へますぅ」
「...」
「い、一織??や、悪いと思ってる、うん」
「いやぁリクの飲みっぷりがよくてつい、な?」
ほっぺを真っ赤にそめ、涙目でグラスを片手にうわ言のように呟く陸を見て、冷酷な目で三月と大和を見下ろす一織
「何をやっているんですか!未成年に酒を飲ませるなんて!」
「陸のやつが飲み間違えてそのまま...」
「もっとくれーってお兄さん達に強請ってきちゃってさー」
「普通は止めるんですよ!!」
はぁぁっと盛大なため息をついて、一織は一旦陸の方へ向き、どのくらい酔っているのかを確認しようと、優しい声音で話しかけた
「七瀬さん大丈夫ですか?」
「あへぇ?一織だぁ」
あぁこれはダメだな、と即答で決めつけた一織
「ほら、部屋に戻りましょう?」
「うー......ゃ!!」
ムラッ
「じゃ、ない!!!!!」
「うわ、なんだよいきなりでかい声だして!」
怒鳴られると思った陸が声を少し小さくして、嫌だと言い、そっぽを向く姿に不覚にも可愛いと思ってしまう一織
「七瀬さん我儘言わないでください」
「おんぶしへくれなきゃ嫌らっ」
「っ............あ、貴方はっ何歳ですか!」
「うぅー」
「こらこらイチそんなデカイ声だすなって」
「誰のせいだと思ってるんですか!?」
「一織ぃいっつも可愛いってゆっへ、ぎゅーしてくれるのにぃ」
「わー!!わーー!!!わーーー!!!!」
「おぉう」
「わかりました!わかりましたから!おんぶでも何でもしますから、もう喋らないで!」
「えへへぇやったあ」
ん、と言って両手を伸ばす陸にむらむらしながらも理性を手放さないようにぐっと堪え一織は背を向き陸が乗れるようにかがむ
「飲みすぎないように気をつけてくださいね」
「お、おう!」
「それでは」
「き、気を付けてな!」
「落とすなよ?」
バタン
「「.........」」
しーんと、静まり返る部屋
「イチのやつリクの前だとデレデレなんだな」
「知りたくなかった...」
「おう」
「「飲むか」」
そして2人は酒の力でさっきの出来事を忘れようとした
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