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「どうぞ、今宮さん。狭いですけど」
バイトから家まで今宮と一緒に歩いて帰り、玄関の扉を開けた。
「お、おじゃましまーす……」
今宮は身体が強張って、緊張しているようだ。普段見ない姿に俺は自然と口元が緩む。
「何緊張してるんですか。女の家に入るわけでもないし」
「お、女?!」
急に大声を出す今宮に、身体がびくっと震える。夜中だからもう少し静かに頼む。
俺は何時まで経っても玄関から上がってこない今宮の背中を押して、早く入るよう促した。
「今宮さん、早く入って下さいよ。せっかく冷えたビールが美味しくなくなっちゃいます」
「あ、あぁ。すまん」
自分で言うのも何だが、俺の部屋は男の一人暮らしにしては綺麗にしていると思う。物がないからそう見えるだけかもしれないが。
テーブルに適当なつまみとビールを置いて、俺と今宮さんは乾杯した。今宮は一気にビールを飲むと、二本目を開ける。
「洸、今日もバイトお疲れさん!これからも宜しくな」
「今宮さんもお疲れ様です。これからも頼りにしてます」
「馬鹿。そんな事言われると照れるだろ」
そう言って今宮は洸の頭をガシガシと撫でた。笑顔の今宮に洸も笑みを浮かべる。
お互い他愛のない会話をしながら、飲んで食べて。あっという間に夜深くなっていた。何本も空いた缶ビールがテーブルに並べられ、酒に弱い今宮は大分酔っていた。
突然、真っ赤な顔で酔った今宮が洸に抱きついた。ガバッと勢いよく腰を掴まれ、洸は後ろに倒れる。
「ちょっ、今宮さんっ」
「んー?洸ー」
今宮は洸を床に組み敷くと、顔を寄せてきた。洸は慌てて身体を捻り、近付いてきた顔を手で押し返す。
「い、今宮さんっ!しっかりして下さい……!」
「悪いのは、この手かなー?」
今宮は楽しそうに笑いながら押し返していた手を掴み、上でひとまとめにする。そして勢いよく洸の唇にキスをした。
「ーーーっ?!」
突然の事に、洸は目を白黒させる。今宮さん、絶対俺のこと、女だと勘違いしてるだろ?!酔って訳わかんなくなっているに違いない……!
「んっ……?!」
今宮は洸の頭を片手で後ろから押さえ、更に深く口付けた。火照った舌で洸の逃げる舌を絡め取り、強く吸い付く。
「……っは、ほんと、……んんっ!」
「ん、洸……」
長くしつこいキスに、洸は段々と意識が低下してくる。
恐る恐る自分から舌を絡めると、今宮は喜んだように激しく中を蹂躙した。
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