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欲求 ※ (フィリオ視点)
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ニィノは面白い奴だと思う。
今まで俺の周りにいなかったタイプだ。
他の奴らのように、俺に媚びへつらうこともなく、かといって拒絶もしない。もちろん、買われた立場ということも関係しているだろうが。
しかし、どうにも従順すぎるところもある。あいつには危機意識が欠落しているな。由々しき問題だ。
さて。
今日は『罰』を与えたわけだが、どうなっているだろうか。男根を模したそれにまとわせたローションは、実は催淫性のもので、ニィノのことだから熱をもて余しているはずだ。その様子を想像するだけで、えもいわれぬ感覚が沸き上がってくる。
部屋の扉に手をかけ、開け放つと、独特の匂いが鼻をついた。
「ニィノ」
「ん、ぁ…ん、ん…」
ビクビクと体を震わせながら、ニィノが首をこちらに向ける。頬は上気し、瞳が溶けてしまいそうなほど潤んでいる。
「少し仕事が長引いてしまった。待たせたな」
「うう…」
ニィノの口を塞いでいるものを取り去り、手も自由にしてやる。すぐに文句が聞こえてくると思ったが、ニィノは予想外の行動に出た。
「フィリ、オ…」
「…!」
俺の首に手を回し、ぎゅう、と抱き寄せてきた。突然のことに驚いていると、濡れた声が耳を震わせる。
「も…、ぬい、て…ほし……、はんせ、したから…っ」
「……そのわりには、楽しんでいたようだが?」
腹に散っている精液を撫でてやると、ニィノは泣き声を含みながら体をよじる。
「これ、へんな、きぶん、なる…っ」
「まぁ、そうだろうな」
指を添え、器具を中からゆっくりと引き抜いていく。
「あ、あぁ…っ」
「こんなものでも気持ちいいとはな…」
「……、が、いい……」
「ん?何だ?」
「……フィリ、オの、が…いい……」
「……」
いつもの生意気な態度はどこへやら。
今日のニィノは随分と素直なようだ。
「…もっと具体的に言ってみろ」
「え、…?」
「どこに、なにが、ほしいんだ?」
「…っ」
少しは羞恥心が残っているようだ。いいよどむニィノを意地悪く見つめながら、器具を浅いところでぐりぐりと動かす。
「や、やだぁ、っ、ぐりぐり、したら、だめ、だから…っ」
「お前が言わないからだ」
「…っ、…っ、フィリオ、の…俺のここ、に、ほしい…っ」
自分で指し示しながら、ニィノが擦り寄ってくる。ああ、本当に、気持ちを揺さぶってくる奴だ。
「望み通り、たっぷりやろう」
今日も長い夜になりそうだ。
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