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小学6年生。2
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「はぁ、はぁ…」
「世那、大丈夫か?」
「うんっ、大丈夫だよ…はぁ、」
うそ、全然大丈夫じゃない……足も痛いし、疲れちゃった。
お水飲みたい…
下を向くと、砂がいっぱいついた足が目に入る。
今の授業は、体育。
僕が一番嫌いな科目だ。
でも、それだけじゃない…今日から運動会の練習が始まったんだ。
鉄棒もできないし走るのも遅いし、サッカーだってできない……
そんな運動ができない僕にとって、今のこの時間は苦痛しかない…
組体操なんて、なんにもできなかった。
ペアになってするものだから、相手の子に凄く迷惑をかけてしまっていると思う。
「ごめんね…淳史くん」
「いいって!まだ初めだし、いっぱい練習して頑張ろうぜ!」
「っ、うん」
満島 淳史くん。
いつも明るくて元気で、たまーに意地悪だけど、本当は優しいの。
「つか、世那さー細すぎだろ」
「そ、そうかな?」
自分では、よく分かんない。
でも淳史くんの腕や足と見比べると、そうなのかな…って思っちゃう。
「そんなひょろひょろだから、出来ないんだぞ!」
「うわっ……」
べしっと背中を叩かれて、こけちゃいそうだった。
痛いよぉ…やっぱり意地悪だ……
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