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アンタ、単純だから
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前にお父さんの方とも遭遇した時、
そりゃもう物凄いラブラブっぷりだった。
残念ながらつけ入る隙なんか微塵もない。
まぁ、人妻に手を出すと後々
ロクなことないし……。
しかも相手は四堂君のお母様。
おいそれと、そんな気持ちになれる訳ない。
ただ、話していてホッとするし、和む。
ああ、やっぱり……女の人はイイよね。
彼が出てきて、これまた
いつもの如く僕の顔を見てハァと溜息を
付かれ、お迎えの儀式終了となる。
(また、そんな顔して、もう……はは)
「あ、覚士さん、雨が降ったら迎えに行くから」
「良いです、置き傘あるので」
彼はいつも自分の母親に対して
こういう言い方をする。
ずっと不思議に思っていた。
普通、親にあんな風に話さないよね?
ハッ!
もしかして“継母”???
……可哀想に。
だからあんなにひねくれて……。
「違うって、本当の親だ」
「え?僕……何も言ってないけど」
どうして僕の考えてるのが
分かったんだろう?しかも合ってる。
「思考回路見切ってるから」
あ、そう……なんだ、はは。
「それにしても、お母さんに対する
態度って僕に対してと全然違くない?」
「……アンタもね」
デレデレしながら話してるじゃん、と
今度は目も合わせてくれなかった。
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