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お昼の定例会議
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昼、おにぎりをモソモソと食べてると
見計らったように石川がやってきた。
「彼のお母様と仲良いんだって?
流石は、桐江ってとこか。
相手間違えんなよ?」
横に座り込んで石川はパンの袋を開け
一口で半分近くかぶりついた。
「迎えに行った時、たまたま話してる
だけだし、ちゃんとお父さんとも
面識あるからご心配無く」
「まずは両親からって訳?
外堀を埋める手を使うとか、凄いな」
褒めてるとは言い難い適当な言い方。
「てゆーかさ、桐江ギブしないの?」
「していいの?
それ、自分達が困るんじゃない?
噂じゃ女の子達とかなり遊んでる
って聞くけど?」
僕の言葉に途端ゲラゲラ笑い出した。
「困る困る、すっげー困る!
お前に相手にされないって女がこっちに
流れてきて俺らもウハウハなんだから」
「石川っ!」
「バーカ。んなわけねーじゃん。
俺達そこまで悪人じゃないって。
今回の事はお前を少し困らせてやろうと
いう目的があったのは確かに否定しないさ。
一人の女落とすなら流石に
そっちに集中してくれるだろうし。
加えてお嬢様と知り合いになれる
橋渡しになってくれれば
漁夫の利もあるかなって軽く
考えていたんだわ。悪かったな」
驚くこともない、
良くは思われないって事くらい
初めから分かってた。
「だけどさ、まさかあんなの
出てくるとか思わねーじゃん?
こっちもとんだ誤算だぜ?
アイツ等の手前お前にギブしろとは
言えないけど、別に恋愛しろとも
頼まねぇよ、降りるのは勝手だ。
桐江、お前だってこれはゲーム、
そう割り切ってんだろ?」
笑いながら言う石川に不快感を感じた。
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