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超A級
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「単身留学?
家族と一緒じゃなかったの?」
昼休みの屋上は、いまや石川との
情報交換の場になっていた。
「にして妙だろ?まだ小学生で
しかも卒業前のこんな時期に
戻ってくるとか。
あ、でもお祖父さんが向こうに
いるから英才教育で行かせたって
線があるよね?」
「ま、普通はそう思うよな」
石川は食後の煙草をふかしながら
僕に一本差し出してきたが、
禁煙してるからと断ると
あ、そうとアッサリ引っ込めた。
「え?違うの?英語話してたから、
そうかと思ってた」
「ああ、英語どころか、
マルチリンガルらしいぜ」
「って、四ヶ国語以上喋れるって事!?」
「聞いた話だけどな」
「マジ……か」
「留学の件だってこっちからじゃなく、
向こうからの招待留学らしいしぜ?
留学先も俺らと同じ高校生
だったとかなんとか、つまりは……」
「つまり……?」
「天才児。しかも超A級のな」
「…………」
普通とは違うとは思ってた。
だけど誰がここまでだって想像できる?
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