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引き金
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「いきなりどうしたの?」
「アンタ人の気持ちとか
全然分かってない!」
「…………え?」
「女と楽しそうに笑ってるアンタとか
見たくないんだよ!!」
「…………」
何を言ってるのか全然分からない。
というか、まるで……。
「何か告られてるみたいだね、ははっは」
途端睨まれた。
だ、だよね。
そんな事冗談でも有り得ないってのに。
ホラ、これって子供特有の独占欲だ。
「何でそこで笑うの?
つまり俺ってその程度の存在って訳?
そもそも眼中にすら無いよね?」
「いや、冗談が過ぎたって思って」
「な訳ないだろ!?」
「は?」
「冗談だって考えるのは
俺が小学生だからだろ?
これが同じ年の男から同じ事言われても
アンタ笑って流せんの?」
「落ち着いて、四堂君。
僕も君が大好きだよ」
その言葉は結果、引き金になってしまった。
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