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事ノ始マリ
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「鈴香...!!!」
体の怪我の処置が終わり、集中治療室へ鈴香は移動させられた。
家族のみの面会とされていたものの、鈴香のお父さんの配慮でなんとか面会を許して頂けた。
そこにいた鈴香は、確かに生きていた。
涙が止まらなかった。
「鈴香...鈴香...っ...」
生きている。
それだけでいい。
僕の大切な人。
命に別状はないとはいえ、面会は制限された。
たった1、2分ではあったが、生きている、それがわかっただけで十分だった。
「鈴香の事、大切にしてくれてありがとう、桜場くん。これからも、よろしく頼むぞ。」
「はいっ...!」
この1週間後鈴香は目覚め、そののち一般病棟に移された。
それを知った僕は、学校を休んですぐ鈴香に会いに行った。
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