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痕跡 4
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開いたドアの向こうにいたのは雷翔だった
綾「あれ、風にぃは?」
雷「それが…」
成「何処にも居らんかったんか?」
雷「いえ、風翔はすぐに見つかりました」
成「ならどうしたん?」
雷「……侵入者と思われる痕跡が見つかりました」
それを聞いた蒼と魁虎は勢いよく立ち上がる
蒼「雷翔、それは何処?」
蒼の仕事モードだ…こいつが瞬時にそうなるってことはなんかヤバイことになりそうだな…
風「……蒼、とりあえず至急資料室に向かってください
風翔がそこにいます。あとは風翔に聞いてください」
蒼「分かった」
雷「魁虎は監視管理室に行って、
全てのカメラなどのデータを全て確認してきて下さい」
魁「了解」
2人はそれぞれ返事をすると走って部屋を出て行った。雷翔はそれを見送ると歩いて綾瑠達2人に近づいてきた
水「雷翔様。何か僕に出来ることはありませんか?」
雷「水怜は綾瑠の側にいてください
万が一の時があるかもしれませんからね」
水「分かりました」
綾「なぁ、侵入者って誰だったんだ?」
さっきの口ぶりからすれば正体は分かっているが先に対応してほしいことがあるみたいだった
雷「まだ100%とは言いきれませんが…
相当の神力の持ち主で、結界を簡単に破れる者だと
私達は思っています」
綾「それって…」
成「この状態から見たら死神しか居らんな…」
やっぱり……
成「此処に侵入できるとなると色々
厄介な事になりそうやな……」
綾「そうなのか?」
雷「ええ、この世界では此処が1番セキュリティーが
強いですから、それをくぐり抜けられるとなると
綾瑠にとって安心出来る安全な場所は何処にも無い、
という事になりますからね」
水「そんな…兄様は常に気を張っていないといけない
ということですか?」
雷「現段階ではそうなりますね」
水怜はそんな…。と呟いて俯いた
予想…的中しちゃったか……。俺が命を狙われてる事で皆に迷惑をかけるのは、凄く申し訳ないな……
成「のぉ、対策はあるんか?」
雷「ええ、一応あります。しかし、侵入口と経路が
確定しない限りどうにもできません」
成「ああ…
せやから、風翔ん所に蒼を向かわせたんやな」
雷翔はそうです。と頷いて視線を綾瑠に移した
雷「綾瑠。申し訳ありませんが、今日は私達の家に
帰って頂けますか?私もやらなければならない事が
出来てしまって、すぐ側で守ってあげることが
出来ないので…」
綾「分かった。俺も皆に迷惑かけたくないから、
水怜と一緒に先に帰るよ」
雷「ありがとうございます
水怜、綾瑠を頼みましたよ?」
水「はい!必ずお守りします!」
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