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家族団欒
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水「兄様は今、どんな霊を見たの?」
綾「小さな…本当に小さな男の子……
歳はまだ2、3歳位だと思う。1人でふらつきもせずに
立っているのが不思議なくらいだった…そんな男の子が
俺のことを微動だせずにジッと見つめてたんだ」
水「そう……ねぇ、兄様。その霊を見て一瞬でも
吐きそうになった?」
吐きそう?いや、それは無かったはずだ…多分…
綾瑠は無いと否定し、首を横に振った
水「そう。ならひとまず安心していいと思うよ
悪霊じゃ無いっぽいしね。悪霊だったら殺気や怨念で
気が狂いそうになって気持ち悪くなるからさ」
綾「じゃあ、あの子は一体…」
水「その子今もいる?」
綾「いや、一瞬目を離した隙にいなくなってた」
水「じゃあ兄様に興味がある霊なのかもしれないね」
綾「俺に興味?水神の生まれ変わりだからか?」
水「大方そうじゃないかな?」
綾瑠は水怜の言葉にそうか、と頷き庭を見つめた
水「兄様。一旦それは置いといて、話を変えるけど…
雷翔様と風翔様にチャイムが鳴っても出るなって
言われてるの忘れてない?」
綾「あ、そういえば…」
ヤバイ…約束破りそうになった…
水「お2人からこの家で過ごす時に
気をつけることを聴いておいて正解だったよ…
あのお2人がどんな説明をしたかは分からない
だけど、僕からもお願いするよ。絶対ドアや窓を
お2人が居ない時に開けないでね」
綾「ああ、気をつける。けどさ、実際どんな人達が
訪ねに来てるんだ?結構気になってるんだけど…」
水「僕も自分の目で見てないから確証はないけど、
あのお2人に反感を持っている者達と力を奪いたいと
思っている下劣な奴らだろうね」
下劣って…まぁ、確かにそうなんだろうけど…….水怜が使うとは思わなかったな。最初のイメージと話し方からは考えられない
水「兄様?」
クスクスと笑う綾瑠を見て不思議に思った水怜は声をかけた
綾「いやさ、お前も下劣とか奴らとか
そういう言葉使うんだなって思ったら可笑しくてさ」
水「ご、ごめんなさい!今後気をつける」
綾「気をつける必要ないよ。ただ、ちょっと新鮮で
面白かっただけだ」
水「そ、そう…。とにかく!何が見えても開けたり、
大声出したりしちゃ駄目だからね!」
綾「了解。気をつけるよ」
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