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家族団欒 2
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あの後、綾瑠は水怜に風呂に入ってくると言って風呂に向かった。水怜はその間に済ませたいことをするらしく、自室に向かった
綾「…はぁ……」
綾瑠は脱衣場に着くと扉を閉めそこに寄りかかり大きな溜息をついた
遂に俺にも霊が見えるようになったか…。今までそういう話をされても、有り得ないって否定して笑い飛ばしてたのになぁー…
綾瑠は顔を上げて、ドアに背をつけたまま何気なく横にある洗面台の鏡をぼーっと見つめた。暫く見つめていると何か異変を感じた
なんだ…何か変じゃないか……?いやでも、ずっと見ていたし何も変わった所はないはずだ…
鏡の中の自分は真正面を向いて少し焦り、怯えていた
はっ…情けない顔……皆をこれ以上心配させて迷惑かけない為にも、もっと気をしっかり持たないとな
綾瑠はよしっ!と言ってドアから背を離し、自分の頬をバチンと両手で叩いた
綾「俺は絶対死なない。兄ちゃん達や水怜と
楽しく暮らすんだ…やっと手に入れた家族を
そう易々と手放してたまるかよ!」
綾瑠は鏡に体を向け、もう1度よしっ!と自分を見ながら活を入れると、服を脱いで風呂に入って行った
真正面を向いたまま佇み、目だけで綾瑠を追い、口元を歪める鏡の中の自分に気づかずに……
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
水「あ、兄様。今お風呂からあがったの?」
用が済んだのか、自室から戻りソファで本を読んでいた水怜が居た
綾「おう。今何時か分かるか?」
水「もうすぐ5時になるよ」
綾「5時か…兄ちゃん達はまだだし、とりあえず
いつでも出れるように準備でもしてようかな」
夕飯も作り始めないとな…てか、何買ったっけ?色々買い過ぎて忘れた
綾瑠はキッチンに入り冷蔵庫を開けた
綾「わー…結構色々買ってんな…」
水怜にリクエストがあるか聞いてみるか
綾「水怜ー。お前夕飯何食いたい?
食材が結構あるからあらかた作れると思うぞー」
水怜は読んでいた本を閉じ、綾瑠に顔を向けた
水「うーん…兄様の作れる料理ってどれくらいあるの?」
綾「……結構あるな」
水「うーん…迷うなー…」
ジャンルに絞れば決めやすいか?
綾「じゃあさ、和と洋、中華どれがいい?
イタリアンは昼間に食ったからまた今度な」
水「じゃあ……和食!お魚食べたい!」
綾「了解。苦手な物とかあるか?アレルギーとか…」
水「2つとも特に無いよ」
綾「分かった。早速作るから本の続き読んで待ってな」
水「はーい」
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