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名前は…
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そうだ…お兄ちゃん達の名前…呼ばなきゃ…
1度も忘れたことのな大好きな2人の名前…
お兄ちゃん達の名前は……
綾「…けて…」
石野「あ?」
綾「助けて!雷翔(らいと)!風翔(ふうと)!」
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黒金「な、何なんだ!?」
名前を呼ぶと、突然部屋の中に小さな竜巻が起きた
その中には影が2つ、黄金色の瞳が4つあった
?「やっと入れた…
呼ぶのが遅いんだよ、バカ綾瑠」
?「綾瑠、お待たせしました」
懐かしい声が頭の中に直接響いた
綾「…え?…………お兄ちゃん?」
風翔「そうだ、待たせたな綾瑠」
竜巻が消え2人の姿が現れた
綾瑠の目に、ケモ耳フード付きの黒地のヒョウ柄がある白いパーカーを着た人と色違いの黒いパーカーを身につけていた2人が映った
雷翔「貴方達…私達の綾瑠に何をしたんですか?」
木島「テメェら誰だ!」
雷翔「…質問しているのは私です!」
雷翔がそう叫んだ瞬間辺りが一気に光り、何も見えなくなった
黒金「うっ、この光はなんだ!」
石野「前が見えねぇ!どうなってやがる!」
木島「黒金さん、何も見えません!」
黒金「うるさい、お前らでどうにかしろ!」
3人が騒いでいる時、綾瑠の側で声が聞こえた
風翔「はぁ…いつまでもゴチャゴチャ、ゴチャゴチャ
うるせぇな…なぁ、綾瑠」
綾「風にぃ?」
雷翔「私もいますよ」
綾「雷にぃも?」
風翔「はっ、その呼び方初めてだな」
綾「嫌、だった…?」
雷翔「そんなわけありません。綾瑠に呼ばれるなら
どんな呼び方でも嬉しいです」
何も見えないままの綾瑠は、声だけを頼りに必死にその姿を探した
雷翔「それはそうと、遅くなってしまいすみません
怖かったでしょう?」
綾「2人が来てくれたから大丈夫だよ。それよりも
2人とも何処?見えないよ…」
風翔「ふはっ、俺らを探してキョロキョロする姿は
昔と変わんねえな…少し寝てろ疲れただろ?」
綾「嫌だ!せっかくまた会えたのに!」
風翔「いいから、寝な」
突然、手が目の上にそっと置かれた
その手は昔の時のまま優しく温かかった
雷翔「大丈夫ですよ、またすぐに会えます
側にいますから安心してください」
綾「ほんとにいてくれる?」
風翔「ああ、約束だ。側にいてやるから寝てろ」
綾「……うん、分かった」
風翔「いい子だ」
風翔は反対の手でくしゃくしゃっと綾瑠の頭を撫でた
そして綾瑠の意識は眠るように落ちていった
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