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雷翔と風翔の正体
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…ダダダダダダッ、ガチャッ
綾「風にぃ!」
風「あ?どうしたんだよ」
風翔はベットに寝転がりながら返事をした
綾「どうしたもこうしたもない!なんだよこの服は!」
綾瑠は服を広げて見せた
風「ああ、それすげぇ可愛いだろ?」
綾「俺はこんなウサギの服は着ない!」
風翔が持ってきていたのはうさ耳フードがついた真っ白のつなぎのスウェットだった
雷「いいではないですか
可愛い綾瑠にはぴったりだと思いますよ」
綾瑠が風呂に入っている間に人間に戻っていた雷翔はそう言ってキッチンから出てきた
綾「可愛い、可愛いって!
俺のどこがそんなに可愛いんだよ!」
雷&風「全てです」
だ」
綾「っ………」
綾瑠は持っていたスウェットを顔に押し付けた
かっこいい顔してそんな事言うのは犯則だろうがよ!
あ?字が違うだと?んなの知ってるわ!
犯罪レベルにヤバイって事だよ!
雷「綾瑠?」
風「何してんだよ」
綾「何で……こんなに……顔が熱いんだ…………」
雷「それは、今言われたことが嬉しかった…
と言うことですか?」
小声で言ったはずなのに聞こえていた
綾「なんで聞こえてんだよ…」
風「俺達一応豹でもあるからね、
多少は他の人間よりも5感とかは優れているんだよ」
綾「って事は、小声で言っても無意味ってこと?」
風「まぁ…」
雷「そういう事になりますね」
綾「はぁ〜…とにかく!俺はこれ、着ないからな!」
風「じゃあアレにする?」
雷「あー、アレですか」
綾「アレって何だよ、教えろよ」
風翔が手招きをする
綾「早く教えろよ」
風「…ら」
綾「ら?」
風「ん」
綾「ん?」
風「じぇ」
綾「……………」
風「あ、分かっちゃった?」
綾「ああ、嫌でも分かったよ」
雷「そのスウェットの代わりに
ランジェリーでも着ますか?」
綾「絶対嫌だ!そんなの着るなら
これ着た方がまだましだ!」
雷「ふっ…即答ですか」
風「なら…」
綾「着るよ!着ればいいんだろ!」
あー、もう!
昔の優しい兄ちゃん達は何処に行ったんだよーーー!!!!
雷翔と風翔はベッドの上から綾瑠を見ていた
雷「思った通りとても可愛いらしいですね
準備しておいて正解でした」
風「ああ、兄貴の見立ては間違っていなかったな、
流石俺の兄貴だな」
雷「気に入ってもらえて良かったです」
綾「俺は気に入ってないけどな!」
綾瑠はソファで胡座をかき腕を組んでそっぽを向いていた
風「じゃあなんでフードまで丁寧に被ってんだよ」
綾「そ、れは……」
雷&風「それは?」
思ったより気に入っちゃったんだよ…着心地いいし…
綾「そ、そんなことより
兄ちゃん達は一体何者なんだよ!」
雷&風「…………」
綾「おい…」
風「…ぷっ、あはははははっ」
綾「なっ」
雷「綾瑠、その誤魔化し方はないですよ」
綾「べべ、別にいいだろ!
本当にずっと聞きたいと思っていて
タイミングが掴めなくて
なかなか言い出せなかったんだよ!」
風「ふーん、じゃあそういう事にしといてやるよ」
綾「本当だからな!」
雷「嘘を言っていないことぐらい分かっていますよ、
ただ、別の話への持っていき方が下手だと
言っているだけです」
綾「確かに不自然過ぎで下手くそだったかも
しれないけどよ、そんな言い方ねぇじゃんかよ」
雷「すみません、
綾瑠が可愛いくてついからかってしまいました」
綾「っ……」
なんでだよ、また胸がギュッてなった…なんで、兄ちゃん達に言われるとこうなっちまうんだよ…やっぱり顔がかっこいいからか!?
俺、兄ちゃん達に惚れたのか?……いやいやいや!有り得ない有り得ない、あるわけない!
風「兄貴、そろそろ本題に行こうぜ」
雷「そうですね」
綾瑠はその言葉を聞き2人に顔を向けた
雷「まずは私達の名字ですね、
名字は豹月(ひょうづき)です、
豹月雷翔と豹月風翔です」
風「そんで、俺らの歳は27で止まったままだ」
綾「…………………は?…え?」
雷「綾瑠、詳しく話しますから安心してください」
綾「頼む…」
雷「今の私達はただの人間ではないに加えて
ただの豹でもないんです
元はただの人間でしたけど…18歳の時、
まだ綾瑠とあの木下で会っていた時です
1人の男性に会い、こう言われたんです」
お前らの大切な奴は必ず17年後に殺される
俺の予知は必ず当たる、信じるも信じないもお前ら次第だ
雷「私達は絶対怪しいと思った、
だが、信じざるを得なかったんですよ」
綾「なんで?」
雷「綾瑠の外見や年齢、
性別から名前まで当てられたんです
四六時中一緒にいないと分からないようなことも
言い当ててました
これは次の日に綾瑠に直接質問して確認して
当たってたので本当の事なんでしょうと思いました
それに、その男性は今まで見たこともありませんでした
あともつけられていた様子もありませんでした
だからこの人は本当のことを言っている、
と判断したんです」
風「だから俺等はこの話を信じて
どうしたらいいか男に聞いた」
この力を自由自在に操れるようになれ
風「あいつはそう言って錠剤と液体の入った
瓶を2つずつ渡してきた
錠剤は飲んだ人物に合う動物、黄泉の国にいる
動物の霊を貰い変化するための薬
液体の方は神の力を授ける薬だった」
綾「神の力?」
風「そうだ、神の力だ
俺等は双子だったからかその力は風神と雷神の力だった」
雷「名前にも雷と風は入ってましたしね」
綾「じゃあ豹もか?」
雷「おそらく」
やべぇ、話が突飛すぎて頭に内容が入ってこねぇ……でも、この話の通りだったら風にぃの時は風なのは分かるけど雷にぃの時に光だけなのはなんでだ?
綾「…なあ、雷にぃが雷神なら
なんで雷じゃなくて光なんだ?」
雷「ああ、私は雷を光と電気を別々に出すことが
できるんですよ。光だけ、電気だけの方が
体力の消耗が少ないんですよ」
綾「…へぇ…そうなんだ」
風「じゃあ…話戻して平気か?」
綾「ああ」
風「んで、その薬にはめんどくせぇ事にルールが
あってよ…人の姿と動物の姿を完全にコントロール
できるようになってから飲まなきゃいけなかったんだよ」
雷「コントロールができるようになったら
勝手に液体の薬が光って教えてくれるんです
ですから、薬が光るまではひたすら人の姿と
動物の姿での生活を繰り返してました
コントロールできるようになったのは22歳の時でした」
綾瑠は2人の話を瞬きをも忘れるほど真剣に聞いていた
風「そんで、薬が光ってそれを飲んだら
神の力を手に入れた
でも手に入れたって言っても、
もちろんまだ完璧じゃなかったよ…それに……」
綾瑠は次に雷翔の口から出た言葉に呼吸すらも忘れるほど、信じられない言葉だった
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