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綾瑠の不安 side双子
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綾瑠が出ていった
風「おい、雷翔!綾瑠追いかけんぞ!」
雷「もちろん!
ですが、豹の姿で空から追いかけましょう」
風「…ああ、そうだなそっちの方が見失わずに追える」
2人はそれぞれ光と風で体を覆った
そして、2匹の大きな豹が現れた
雷 [では、綾瑠を匂いをたどって追いかけますよ!]
風 [ああ、行くぞ!]
2匹は同時に窓から飛び出した
それと同時に2匹の足の下にはそれぞれ電気と風が出た
2匹はそれをコントロールし、大好きな綾瑠の匂いをたどった
雷翔の提案通り綾瑠はすぐに見つかった
裸足で走る真っ白なウサギ
2人は今すぐにでも綾瑠を捕まえて自分達の家に連れ戻したかった
だが、出来なかった…綾瑠がいるのは大通り
周囲の目が沢山あるため豹の姿のまま地上には降りられないのだ
人の姿に戻ったとしてもあの人混みでは小さな綾瑠はすぐに埋もれて見失ってしまうし、嗅覚も豹の姿の時より劣ってしまうのだ
そうこうしているうちに綾瑠は2人のよく知っている場所の前で立ち止まった
そう、2人がオーナーを勤めるビルの前だ
風 [あ?
なんで綾瑠はあんな場所で立ち止まってんだ?]
雷 [単に疲れたのでは?]
風 [それもあるとうけどよ……って!
それだったら中に入る必要はねぇだろ!]
雷 [た、確かに………ああっ!]
風 [急にでかい声でなんだよ!]
雷 [風翔、覚えてますか?]
風 [何をだよ]
雷 [すっかり忘れてましたよ]
風 [だから何をだよ]
雷 [蒼ですよ!確か中学まで一緒だったと、
綾瑠の幼馴染みだと言ってたではないですか]
風 [あー…そんなこと言ってたような
言ってなかったような…]
雷 [はぁ……彼は今Angelのボーイ、
兼支配人ですよ?プラス裏のことも
手伝ってもらってるんですからそれくらい
覚えてください]
風 [わりぃーな]
雷 [では、行きましょう]
風 [おう、確か…14階か?]
雷 [はい、そのはずです]
風 [つーか、よく覚えてんなー]
雷 [一応これでもオーナーですから]
そんな会話をしながら2匹は蒼の部屋の窓がある面に移動した
其処で見えたのはベッドの上で小さくうずくまっている綾瑠だった
2匹は声に出さずとも分かった
綾瑠が泣いているのだと
雷 [やはり伝えるべきではなかったのでしょうか……]
風 [いや、間違ってえねぇ…
どの道伝えなきゃならねぇことだったし、
いつ伝えても絶対ああなってたはずだ]
雷 [ですが…]
風 [あー、もう!
グダグダ言ってんじゃねぇよ、バカ兄貴!
綾瑠がこれ以上傷つかないように、
あの男の言う通りにならないように守るのが、
俺らの役目だろうがっ!]
雷 [風翔……たまにはいいこと言いますね]
風 [たまにはってなんだよ!]
雷 […風翔、絶対守りましょうね]
風 [当たり前だ]
2匹は、暫くそのまま動かずに綾瑠を見つめていた
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