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告白と世話 2
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雷「代わりは私達で用意したのでご心配なく、
給料も昨日までの分が数日後に振り込まれます
ですから安心してください」
綾「いやいやいや!心配どうとかの問題じゃなくて!
連絡した!?つーか、俺掛け持ちしてるんだけど!」
雷「知っていますよ、2つとも連絡して
代わりを用意しましたから大丈夫ですよ」
綾「何勝手にしてんだよ!」
風「兄貴のとこで働くんだろ?
掛け持ちしてたら寝る時間もねぇから無理だろ?
だから連絡して代わりも見つけたんだけど?」
綾「でも、働くって話したの今日だろ?
なんで昨日のうちにできたんだよ」
風「借金取りが来た時点で分かるだろ」
綾「……見てたのか?家に来た時…」
風「ああ、木の上からな」
綾「じゃあ何でその時に助けてくれなかったんだよ!」
風「……力が使えないんだよ」
綾「力、って神のやつか?それなら使えてたじゃん」
風「……………」
雷「少しだったり弱い力だったら使えます
ですが強い力は力を自在に操れるようになった時から
使えなくなってしまったんです…
…綾瑠の声無しではね……」
綾「俺の声?」
雷「そうです、まだ確証はありませんがあの時
綾瑠が私達の名前を呼んだ時、
今までにない大きな力が体の中に湧いてきたんですよ
だからあの部屋の中にも簡単に入れました
ですから綾瑠の声には私達の力を解放させる
特別な力があるんですよ」
綾「俺の声が……」
風「だから…お前が危険な目に合っているのに
呼ばれないとすぐに助けてやれない………
何のための力だよ……」
いや、力どうのこうのの前に豹が2匹いる時点で凄い威圧感だしそう簡単に近づけないと思うけど…
綾「……あのさ…十分だと思うけど?」
風「どこがだよ!」
綾「俺の近くに豹の姿の兄ちゃん達がいるだけで
凄い威圧感でさ、大体の人はそう簡単に
近づけないと思うけど?」
風「それは…そうかもしれねぇけど……」
綾「それに、隠れて力だけで護ってもらうより
近くで兄ちゃん達本人に守ってもらう方が
俺も不安にならないしな」
風「綾瑠…何か告白の返事されたみてぇ」
綾「え!?し、してないしてない!
もう少し時間くれ!」
風「んなの分かってる、でも近くか……
今の状態だと限りがあるからな…」
雷「でしたら、一緒に住みませんか?」
風「おっ、それいいな」
綾「え!?」
雷「その方が綾瑠も私達自身も安心できますしね」
綾「そ、そうだろうけど…いいのかよ」
親の…まぁ、里親だけどその借金を背負ってるのに…
風「いいに決まってるだろ?変な心配するな」
綾「……ありがとう
じゃあ借金すぐに返せるように頑張らないとな
兄ちゃん達に迷惑掛けられないし……」
雷「あ、言い忘れてました
借金はあの日に全額払ってありますから
そう急がなくても大丈夫ですよ」
綾「は?…え?何で!?」
風「だから、変な心配するなって言ったろ?」
綾「いや、それはそうだけど!」
雷「ですから、全額私達で返したので急がなくてm…」
綾「分かってる!分かってるけどよ!
何で兄ちゃん達が!…その…俺の親の借金を……」
雷「何でって、勿論私達の大切な綾瑠が
困っていたからに決まっていますよ」
綾「だからって、あの額をポンっと出すかよ!」
風「別に何の支障もねぇからいいじゃねぇか」
綾「そういう問題じゃ……はぁ………」
駄目だ……思考回路がぶっ飛び過ぎてて話になってない…どうしたらいい……………そうだ!
綾「なぁ」
雷「はい?」
綾「それじゃ俺が納得できない
だから此処で働いた給料を兄ちゃん達に渡すよ」
風「はぁ?」
綾「時間が掛かるかも知れねえけど……」
風「そんな必要ねぇよ」
綾「必要ある!
助けてもらってばかりで申し訳なさすぎるんだよ!」
風「必要ない!」
綾「ある!」
風「ない!」
綾「ある!」
綾瑠と風翔が言い合っていると
パンパン
雷「はいはい、そこまで」
雷翔が手を叩きながら2人の間に入った
雷「綾瑠の言いたいことは分かりました
ですが、お金は返して頂かなくて大丈夫です」
綾「だけど!」
雷「ですから、私から1つ提案です」
提案?
風「ふざけた提案じゃねぇよなぁ?」
雷「勿論です」
風「ふーん」
雷「それで内容なんですが…綾瑠に私達の
私生活の世話を一生して頂く、
と言うことなんですがどうでしょう?」
綾&風「は?」
せ、世話!?てか一生!?
雷「ですから、先程も言ったように一緒に住み、
炊事、洗濯などの家事全般を綾瑠にやってもらうんですよ
何しろ私達が使っているのはこの部屋だけでなく
あの家がありますからね
結構な仕事量になるかと思うのですがどうでしょう?」
風翔がニヤッと笑った
風「へぇー、兄貴にしてはいい提案するじゃん」
雷「ありがとうございます」
綾「でもそれじゃあ…」
風「結局一生働いでもあの額はそう簡単に
返せないんだからさ綾瑠にとってはいい話だと
思うけど?」
雷「それに、私達にとってもメリットはありますしね」
綾「どんな?」
風「綾瑠とずっと一緒にいれる」
綾「そんなの何のメリットにもならないだろ」
雷&風「なります」
る」
綾「そ、それならいいけど……
そしたらさっきの告白の意味無くね?」
雷「直接口にして伝えたかったんですよ」
風「じゃねぇと意味ねぇからな」
綾「へ、へぇ…」
風「とりあえず決まりだな
これから綾瑠は家事全般と俺らの世話係な」
綾「うん…兄ちゃん達がそれでいいなら」
けど………世話係って言い方なんか嫌な距離だな……使用人的な?
風「じゃあ早速お前の荷物を俺らの家に運ぶか」
なんか…特に何の接点もない人同士みたいだし…
風「…?…おーい、綾瑠ー?」
他の言い方ないかな……うーん…やっぱり……
風「おい、綾瑠」
ビクッ
風「どうした?ぼーっとして」
綾「あ、いや…何でもない!
これからのこと考えてたんだ、ほら荷物とかさ」
風翔は綾瑠の答えを聞いて笑った
風「人の話聞こえなくなるぐらいまで
考え込まなくても平気だろ」
よかった、誤魔化せた
綾「何も笑うことないだろ!雷にぃまで!」
雷「すみません、ビクッてなったのが可愛過ぎて…
クスクス…」
綾「??!!!もう知らない!バカにぃ!」
風「そう怒んなよ」
綾「笑いながら言われても何の説得力もない!」
雷「綾瑠って顔がすぐに赤くなりますね
あだ名りんごちゃんにします?」
風「おっ!それいいねぇ、賛成に1票」
綾「反対に1票!」
そんなこんなで、荷物は午後に取りに行くことになった
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