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買い物 3
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後ろで風にぃが何か言ったような気がしたけど綾瑠は構わずレジに向かった
うわー…やっぱりレジ並んでる…時間は…何とかなるか?
道が混んでなきゃいいけど…
それより……………恩人か…成希まだそんな事を言ってたんだな……あんなのただの奇跡なだけじゃん
たまたまアイツに用があって呼び止めたらアイツが向かうはずだった方に鉄板が落ちて来て、だけど当たらなくて怪我しなくて済んだ、たったそれだけ
なのに命の恩人だとか………俺はただ呼び止めただけで、お前が強運なだけだっつーの!
まぁ…今は成希がいてくれて助かってるし、なんだかんだ言って気があってると思うからいいけどねー
考えながらレジ待ちしていると風翔が来た
綾「あっ!風にぃ遅いぞ、何してたんだよ」
風「ちょっとな…おっ、これも追加で頼む」
風にぃどうしたんだ?何か…様子が変…
綾「何で?」
風「何でって、トッ○美味いから」
綾「飯はろくなもの食ってないくせに」
風「別にいいだろ?」
綾「はぁ……分かったよ」
風「ありがと、じゃあ俺はレジの向こうで待ってるな」
綾「風にぃ…大丈夫か?」
風「何が?」
綾「いや何となく……」
風「別に何もねぇよ」
綾「そうか…変な事言った
じゃあ会計終わったら袋詰め手伝えよ?」
風にぃは分かった、と笑顔で言って行ったがやっぱりおかしい…でも、教えてくれそうにないしな……成希に聞いてみるか?
いや、辞めておこう…話してくれるのを待った方が確実だな……アイツが本当のこと言うわけない…ふざけて、話しを逸らされて終わりだ
この後綾瑠は会計を済まし風翔の所に向かったが風翔は周りの人、特に女性の目を引き付けていた
はぁ……そりゃこんなイケメンさんが立ってたら見ますよね……でもさ!いくら何でも見過ぎだろ!近寄りづらいわ!
………あーもういい!気にしてたらこの先どうするんだよ!そうだ!気にするな、俺!
綾「風にぃ、手伝って」
風「了解」
綾瑠は周りの視線と声が気になったが、顔には出さずに黙々と材料を袋に詰め、店を出た
材料の入った袋をトランクに詰め車に乗ると風翔はまたサングラスをかけ車を出した
綾「風にぃ、どれくらいで家に着きそう?」
風「あー…此処からだと5分10分あれば着くだろ」
綾「だったら間に合うな」
風「サンドウィッチの具材は何にする予定?」
綾「ツナサンド、トマトとレタスとハムのサンド
それからタマゴサンド、ポテトサラダのサンド
ハムとチーズとレタスを挟んだやつも作る予定」
風「多いなー」
綾「減らすか?」
風「いや、そのままでいい、全部1つずつか?」
綾「その予定だけど?嫌な物があるのか?」
風「いや違う、全種類食べれるならいいんだ
兄貴とサンドウィッチ争奪戦だけは避けたいからさ
アイツ怒ったり、戦闘モード入ると怖いんだよ」
綾「へー、意外だな」
風「1回ガチでキレたことがあってさ…
あの時はマジで死ぬかと思った」
綾「何やらかしたんだよ、風にぃ…」
風「抱き枕を隠しただけだ」
綾「えっ!?雷にぃそれだけで怒ったのか!?」
風「アレが無いと眠れねぇんだとさ
あの時の兄貴の目とオーラはヤバかった」
うわー………俺もこれから気をつけよーっと…
風「でもさ、餓鬼じゃあるまいし
たかが抱き枕くらいで…って、まぁ…
兄貴の前では言えねぇけどな」
綾「まぁ、俺も抱き枕みたいなクッションを
使って寝てるからさ、
雷にぃの気持ち分からなくもないな」
風「それ抱きしめて寝てんのか?」
綾「うん、そうだけど?」
風「写真撮らないとなー」
綾「絶対鍵閉めて寝てやる」
風「はははっ、やらないから安心しろ」
綾瑠はどうだか、という顔で風翔をじーっと見た
風「そんな顔すんなよ
ほら、もうすぐ着くぞ。あの家だ」
外装初めて見た……凄い家だな…周りも凄いけど兄ちゃん達の家が他よりちょっと目立ってる
俺もこれからあの家に住むんだよなー。頑張ろ
綾瑠は少し緊張していたがこれからの生活へのワクワクの方が大きかった
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