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目つきと声
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………ふぅ…
綾「ご馳走様でした、っと」
あ……コーヒー残っちゃってる…やっぱり砂糖と牛乳入れても苦かった…でも、勿体ないから飲まないと……
ゴクッ
うぇ?……やっぱり苦い
風「綾瑠、顔が大変なことになってるぞ?苦いのか?」
綾「うん苦い」
風「即答かよ…で、それミルクは入ってるんだよな?」
綾「うん、砂糖とミルクたっぷり」
風「………それってさ、もうコーヒーじゃなくて…
コーヒー牛乳じゃねぇ?」
綾「コーヒー牛乳はもっと甘い!
変に思うなら飲んでみろよ」
風翔は綾瑠からカップを貰い1口飲んだ
……………………………
綾「な?苦いだろ?こんなのコーヒー牛乳じゃない」
風「…兄貴」
雷「はい?」
風「俺は味覚がおかしくなったのか?」
風翔からカップを取った
雷「少しくださいね」
綾瑠にそう言うと、絶対コーヒー牛乳じゃない、とまた言った
そして1口含んだ
雷「………あー、はい確かにこれは
コーヒー牛乳ではありませんね」
綾「だろ?コーヒー牛乳はこんなに苦くn……」
雷「甘過ぎて胸焼けが……」
バタン
雷翔の顔がテーブルと激突した
風「おいっ、兄貴しっかりしろ!」
綾「ら、雷にぃ!?」
雷「あ、ま…すぎ、る……」
ガクッ
えーーー!?何これ!?雷にぃが倒れたー!?
風「………綾瑠」
綾「な、何?」
風「確かにアレはコーヒー牛乳じゃねぇ」
綾「そうだよな!
でもさ何で雷にぃがコレ飲んで倒れるの?」
風「綾瑠……甘過ぎなんだよ…」
綾「へ?」
風「だから、それ!甘過ぎなんだよ!
俺、口に入れた瞬間吹き出しそうになったんだからな!」
綾「これのどこが甘過ぎなんだよ!
ガッツリ、苦いじゃないか!」
風「じゃあ、砂糖何個入れた!」
綾「4つだよ、で?何?」
風「自分でその数を言っても分からねぇのかよ」
綾「別に普通だろ?てか俺にとってはまだ苦いけど
てか、これが甘過ぎる証拠とかあるのかよ?」
風「甘過ぎる証拠ならある」
綾「何処に」
風「兄貴だよ」
綾「雷にぃ?」
風「そうだよ、兄貴は甘いものが苦手なんだ
でも、フルーツとか…ベリーって言うのか?
そういう系は食えるらしいんだけど
大量の砂糖とかはダメなんだよ」
綾「じゃあ何で飲んだんだよ
つーか何で風にぃも止めなかったんだよ」
風「お前の発言が原因だろ
それに飲んだ後の俺、思考回路おかしくなってたしな」
綾「そんなに甘いのか?
俺はあと2個ぐらい砂糖入れたいところなんだけど?」
風「…甘党通り越して、ただのぶっ飛んでる奴だな…
味覚だけ」
綾「何だよそれ!ひどいぞ!」
その時家の電話がなった
綾「あ、電話」
風「俺が出るから兄貴見てろ」
綾瑠がああ、と返事した後風翔は電話の方に向かった
そして子機を手に取り何か話し始めた
綾「雷にぃ、大丈夫?」
雷「…あー、ええ…はい、何とか…」
綾「水飲む?」
はい、と差し出すと雷翔はそれを受け取り飲んだ
風「兄貴!」
電話は既に切れているようだが、風翔はその場で子機を持ちながら雷翔を呼んだ
雷「何ですか、大声出して
この距離でしたら叫ばなくても聞こえますよ」
風「急だが、今日の表は休みだ」
雷翔はその言葉を聞いて目つきを変えた
雷「何があったんですか?」
風「…ロストだ」
雷「ーーーーー」
ビクッ
綾瑠は雷翔の声の低さに震えた
何だ今の言葉?英語じゃないよな……聞き取れなかったけど、今の声は怒ってる声だ
風「おい、兄貴」
雷「おっと、これは失礼しました」
風翔に咎められるように呼ばれるといつもの雷翔に戻った
風「準備頼む」
雷「分かりました
綾瑠、サンドウィッチとコーヒーご馳走様でした
食器の片付け頼みます」
雷翔はそう言いながら立ち上がり風翔に何か耳打ちしてから2階に上がって行った
綾瑠は雷翔の雰囲気と目つきに返事をすることが出来なかった
風「綾瑠」
綾「何?」
風「兄貴がビビらせたな、悪かった」
綾「いや、大丈夫だけど…どうかしたのか?」
風「ちょっとな……悪いが、今日からの仕事は無しだ
ゆっくりしててくれ、部屋は2階の奥にあるからな
ドアノブに綾瑠の名前を書いたネームプレートを
ぶら下げておいたから分かるはずだ」
綾「う、うん分かった………あっ、風にぃ待って!」
風「何だ?」
綾瑠はずっと気になっていたことを聞いた
綾「雷にぃってさ…昔一人称僕、だったよな?
何で今は私なんだ?」
風「あー………仕事上、私、っての方が色々楽なんだよ
俺はそういう場は兄貴に任せてるから俺のままだけどな」
綾「…そっか、ありがと」
風翔はおう、と返事をしてあとはよろしくな、と手を挙げて2階に上がって行った
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