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成希の正体
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魁「雷翔様、風翔様、到着したよ?起きてー」
雷「……はい…分かりました……風翔、起きてますか?」
風「ああ……起きた…ねみぃな……寝たい………」
雷「何言っているんですか、降りますよ」
風翔は分かってるよ、と言って背伸びした
風「んんん………ふーーーっ……よし、行くか」
雷翔と風翔は魁虎が開けたドアから降りた
2人の目の前に現れたのは廃工場だった
風「こんな所にアイツがいるのか?」
魁「僕の千里眼を疑うの?」
風「いや、そうじゃなくてよ
どっかの建物の中にいるとは思ってたけどよ…まさか
廃工場だとはね……」
雷「でも、ここにいるのでしょう?」
魁「いるよ、ここの2階の奥にいる」
魁虎は少し眉間に皺を寄せて廃工場を見た
風「まだ力使ってるのか?そろそろ目休めたらどうだ?」
魁「蒼があと300mでここに着くからそれまでは
このままでいるよ、何かあったら後悔するからね」
風「そうか、分かった…なら頼む」
魁虎ははいよ、っと言って周りを見渡した
雷「若宮成希……何者なんでしょうね」
風「綾瑠や俺らに危害を加えるんだったら潰すだけだ
それ以外はない」
雷「まぁ、その通りなんですけどね」
雷翔は即答した風翔に苦笑した
魁「おっ!お2人とも、蒼きたよー」
雷「そのようですね」
視線を魁虎と同じ方向に向けるとこちらに猛スピードで向かって来る一台のバイクが目に入った
魁「わーお、ありゃ完全にスピード違反だね
警察に見られたら一発レットカードだよ」
魁虎がそんなことを言っているうちに蒼が乗ったバイクは3人の目の前に止まった
蒼「蒼、到着ー」
蒼は3人を見て、その後に目を向けた
蒼「……へー、此処にいるんだー…
あー、待たせちゃってごめんねー」
風「そこまで待ってねぇから気にすんな」
雷「蒼、到着して早々申し訳ないんですが、」
蒼「大丈夫ー、分かってるよー」
蒼は雷翔の言葉を遮り言った
そして1度目を瞑り、開けた
蒼「今からは仕事モード、でしょ?」
その口調と表情はいつもの蒼ではなかった
風「ああ、その通りだ
さてと、蒼も着いたことだし…行くか」
雷「そうですね…魁虎、車とバイク頼みますね」
魁「了解、いってらー」
蒼「行ってくるよ」
魁虎は蒼の腕を掴んだ
魁「蒼、さっきの何を見たの?」
蒼「……何でもない、気にしないで」
魁「…そっか、後で教えてね?」
蒼「……うん…」
風「おい、たったと行くぞ!」
魁虎は手を振って中に入って行く3人を見送った
魁「…いっ。あー…力使い使い過ぎたかな…戻そう」
魁虎は手で目を抑え目を瞑った……次に開けた時、眼の色はあの綺麗な黒に戻っていた
魁「もっと長時間使えたら……蒼にばかり
負担かけないで済むのにね…情けないな…」
魁虎は1人小さく呟いた……
魁「それにしても…蒼はさっき何を見たんだろう?」
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