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脱出
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成 [今からこの建物ごとこのアホをを消滅させたる、
生き延びたいんやったら俺の分裂したオーラを追って
脱出せえ!出来ひんならお前らの命はそれまでやな!]
風 [あいつ…俺らがどれくらい力を操れるか
試してやがるな]
雷 [フフッ…上等です!2人とも案内は頼みましたよ!]
蒼「了解した!」
魁「任せてよ!」
4人は一切目を逸らさずに、真っ直ぐ成希を見つめた
成 [赤を追え!…ほな、覚悟しいや!]
その言葉を合図に大蛇は黒い物体を更に締め上げた
それと同時に数10個の光が大蛇から飛び出し廃工場を壊し始めた
雷 [蒼!赤いオーラの塊は見つかりましたか?]
蒼「待って!まだ……」
蒼は辺りをキョロキョロと見回していた
風 [速くしないと俺らも…おわっ!?]
魁「うわっ」
風翔の言葉を遮るように壁際に積んであった鉄パイプが、魁虎と風翔を目掛け音を立てて崩れ落ちてきた
その様子を見ていた雷翔は呆れたように言った
雷 [何、ぼーっとしているんですか…もしや、
潰されたいんですか?]
風 [んなわけあるか!]
魁「風翔様!僕はまだ死にたくないですからね!」
風 [すまない、気をつける]
風翔が魁虎に謝っていると
蒼「あ!あった!いたよ!」
蒼が指差しをしながら大声を上げた
風 [何処だ!]
蒼「あそこ!右奥に!」
目を向けると蒼の言う通り赤いオーラが浮かんでいた
雷 [では蒼!あれを絶対に見失わないでくださいね
私達ではこの数のオーラの中では見失って
しまいますから]
蒼「分かってるよ、雷翔!」
雷 [魁虎!貴方は私達が瓦礫に衝突しないよう
誘導してください!]
魁「了解!」
雷 [風翔、行きますよ!]
風 [おう!]
雷翔は最後に、振り落とされないでくださいね?と目を細めて言った
雷翔は蒼が指差しした方に飛び、風翔もその後を追った
雷翔が赤いオーラまであと2、3mぐらいになった時、オーラは突然姿を消した
雷 [なっ!?]
雷翔は焦って辺りを見回す
蒼「雷翔、左下!」
雷翔は反射的に左下に向かうとそこには先程の赤いオーラの塊があった
雷「蒼、ありがとうございます」
蒼「これが俺の役目だからね。もし信用してくれるなら
俺がオーラまでの最短距離を常に言うから、
見えてなくてもついて来て欲しいな!」
魁「あんまり急にルート変えないでよ?
こっちも怪我させないようにって大変なんだから」
魁虎の言葉に対し、どうだろうね?と蒼は振り返り言った
風 [さっさと誘導しろ、俺らは不死だが
お前らは違うんだからな]
蒼&魁「分かってるよ!」
2人は声を揃えて言った
その後は蒼と魁虎の息の合った誘導によりオーラを見失うことも瓦礫に衝突することも無く進み続けた
魁「みんな、もうすぐ外に出ると思うよ」
風 [そうみたいだな。何となくだが光が見える]
雷 [あと少しです、行きますよ!]
雷翔は更にスピードを出し、赤いオーラを追い越す勢いで僅かに見える光に向かった
風 [兄貴はえーよ!]
雷 […ふっ……豹と風神の名が泣きますね]
魁「あわわわっ!落ちるー!」
蒼「ダッサイ声出さないでよ、魁虎
こんな速さで飛べるなんて最高じゃん!」
風 [魁虎!しっかり捕まってろ!]
魁「もう掴まってるー!」
蒼「車で200キロぐらいスピード出して運転してる時は
狂ったみたいな目をして楽しそうにしてるのにね」
魁「それとこれとは話が別ー!」
蒼「別なのはどうでもいいけど、
ちゃんと周り見てるの?」
魁「僕が何があっても役目を放棄しないのは
蒼が一番わかってるでしょ!」
魁虎は涙目になりながらも即答した
蒼はそうだったね、と笑う
風 [外まであとどのくらいだ?]
魁「このまま行くと…あと50mだよ」
雷 […あと3秒くらいですかね]
雷翔の言葉通り、次の瞬間には建物から飛び出していた
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