アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
脱出後 3
-
成「てか魁虎、お前さっきはよう千里眼使えたの
全然時間経ってなかったやろ?」
魁「気合いだね。それに何より蒼の頼みだしね
内容がどうであれ、絶対嫌とは言わないよ」
成「蒼ー、あんた、ええ弟持ったな」
蒼「うん。いい弟だよー」
成「…ほな、今度こそ場所移そうか。
まだ、時間はあるやろ?」
雷「ええ、あと1時間程でしたら…」
成「それしかないんか?」
雷「はい、裏の方でちょっと問題が起こっていまして…」
成「それって、レ・リューションが原因か?」
風「それを何処で!ロストは俺ら4人と一部の爺ども
しか知らねぇ筈だ」
成希はあのなぁ、と頭を抱える
成「俺は800年以上生きとって、相手を欺くことも
出来るんやで?
老耄の1人くらい簡単に騙せるっちゅうの」
老耄と言っても俺より年下の奴ばかりやけどな、と笑った
雷「風翔、いい加減頭を働かしてください
兄として恥ずかしいです」
魁「雷翔様、これが風翔様の限界じゃないの?」
蒼「かもねー」
風「うるせぇ!ちゃんと頭働かしてるし、
限界でもねぇ!バカにすんな!」
成「まぁ、ええわ。で?レ・リューションは今、
どんな感じなん?酷いんか?」
風「…前回よりは酷くねぇ。
けど、段々悪化してるのは確かだ」
成「そうか…」
雷「成希、ロスト…ロスト・レ・リューションは
いつから起こっているか知っていますか?」
成「せやな…生まれ変わる前には無かったから……
結構最近やな。ざっと言えば100年くらい前だと思うで」
魁「100年は最近って言わないよ」
成「こんだけ長く生きとったら、100年ぐらい
最近に含まれるわ」
前世の記憶もあるから余計にな、と付け加えた
雷「では、そろそろ移動しましょう。
時間も大分過ぎてしまったので…」
蒼「じゃあー、場所は何処にするー?」
雷「そうですね…」
風「あそこがいいんじゃねぇか?
俺らが自分自身を隔離したあの部屋」
雷「いいですね、あそこなら防音でスペースも広い
ですから指導してもらうには最適な場所ですね」
成「決まりやな。ほな、そこまで連れてってくれや」
雷「分かりました。では、成希は後ろに乗ってください
魁虎、またよろしくお願いしますね」
魁虎は、おーけー、と言って車に向かった
蒼「じゃあー、俺は後ろからついてくねー」
蒼も自分のバイクに向かう
雷「成希」
成希は、ん?と首をかしげた
雷「…綾瑠の事……やはり貴方からあの2人にも
説明してくれませんか?」
成「なんでや?あんたらが言えばええやろ?」
雷「そうなんですが……」
雷翔と風翔はお互いを見たり成希を見たりした
成「………はぁ……今回だけやで?」
ありがとうございます、と雷翔は頭を下げた
成「まっ、子どもの頼みやからな」
風「……は?子ども?俺らはガキじゃねぇぞ!」
はいはい、と成希は笑った
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
54 / 279