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ロスト・レ・リューション
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あの後、成希の言った通り、厳しい指導が2時間続いた
成「今日はここまでや。お疲れさん」
雷「はい、ありがとうございました」
成「ようついてこれたのー
もっと厳しくしても大丈夫そうやな」
雷「いえ、このままでお願いします。これでも
ついていくのがやっとなんです。これ以上厳しく
されては体がもちません」
成「そーかー?まだ余裕があるように見えるがの」
雷「これでも必死です」
成「ははっ、そうかそうか………ってあんたらは
いつまでぶっ倒れとるんや!」
ちーん………
風「は、ハードだった……」
蒼「もー、無理ー……」
魁「………………」
雷翔と成希は頭を抱えた
成「はぁ……これぐらいでそんなんなっててどうすん?」
雷「蒼と魁虎はともかく…風翔、私は貴方の兄として
恥ずかしいです。」
風「すまない……兄貴、暇な時でいい。オーラもだが
空手、柔道、殺陣(たて)、力を使った実戦練習を
またやらねぇか?多少は兄貴の練習にもなるだろ?」
雷「勿論いいですよ。綾瑠からのご褒美をかけて、
でどうです?」
雷翔は口元に手を当てニヤッと笑った
風「それのった。断然やる気出たわ」
成「じゃあ雷翔、空き時間の風翔の実戦練習は頼むで」
雷「勿論です。お任せ下さい」
成「あんたら2人はどうするん?」
魁「僕はそういうのはあんまり分からないから、
成希から習ったことの復習とそれを確実に出来るように
しようと思ってるよ」
蒼「俺もー。流石に自分が情けなくて泣けてきたよー」
成「まぁ、あんたらは目以外でオーラを使うのは
初めてやったから大目に見たる。けど、次からは
ほんまに容赦せぇへんからな?覚悟しいや」
蒼「おーけー。次もよろしくねー」
魁「頑張る」
さて、と成希は手を叩いた
成「こと後はレ・リューションの処理やろ?
はよ戻らんでええの?」
雷「そうですね。魁虎、車を入口までまわしてください」
魁虎は了解、と返事をして服と髪を整えながら玄関に向かった
雷「蒼、貴方は先に戻って状況の報告をお願いします」
蒼「電話でいい?」
雷「はい、風翔のスマホにお願いします」
蒼「はいよー」
風「身だしなみ整えてくる。流石にこれは
乱れすぎだからな」
雷「分かりました」
風翔と蒼はそれぞれ移動した
成「雷翔はええんか?」
雷「先程一応直したのですが…どこか乱れていますか?」
成「いや、乱れとらん。いつの間にやったんや?」
雷「さて、いつでしょう?」
成「ははっ、隙があらへんな」
成希と雷翔は笑いながら話していたが、雷翔が急に真剣な顔つきになった
雷「成希、ロストのこと少しお話させてもらっても
いいですか?成希の耳にも入れておいて欲しいんです」
成「ええで、聴いといて損はあらへんからな」
雷「割愛しながら話させてもらいます」
成「おう」
雷「ロスト…原因不明で失踪した能力者は現時点で
能力が低い者、高い者を合わせて200人は超えています」
成「…酷いの」
雷「ええ、ですが2年前は特に酷かったです
一気に50人消えてしまいましたからね……」
成「そうか…」
雷「この200人の中に幹部の爺様2人が含まれています」
成「名前は?」
雷「漣信(さざなみ しん)と咲野慶(さきの けい)です」
成「水神繋がりやな…」
雷「水神ですか?」
成希は頷き続けた
成「漣家と咲野家は代々、水神に仕えとった
漣家は滅多に外に出ることを許されていない水神の
話し相手となり、水神をお守りする術者やった
咲野家は主に水神の成人の儀に使う花輪を作っとった
勿論、漣家同様術とかで水神を守っとったで」
雷「そうなんですか…情報、ありがとうございます」
成「いや、たいしたことあらへんよ。それより、
今度失踪した能力者のリストを見せてくれんか?
何かしらの繋がりが分かるかもしれんからな」
雷「分かりました。Limuで送らせてもらいますね」
成「頼むな」
雷「はい…それにしても風翔遅いですね」
成「せやな…どうし、」
風「兄貴らの話が終わるのを待ってたんだよ
会話を遮りたくなかったからさ」
いつの間にか風翔が壁に寄りかかっていた
雷「気遣いありがとうございます」
風「感謝を言われるようなことはしてねぇよ
あと、成希」
成「なんや?」
風「ロストの事と訓練の事もだが、綾瑠のことも
よろしく頼む」
風翔はそう言って頭を下げた
成希はそんな風翔の姿を見て口をポカンと開けていた
雷「ね?しっかりしているところあるでしょう?」
成「ああ、雷翔が言っとったことやっと理解出来たわ」
風「……はぁ…突っ込むのも疲れた。兄貴、そろそろ」
雷「そうですね。では成希、また」
成「おう、またの」
雷翔と風翔は成希に見送られて建物をあとにした
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