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水神の犯した禁忌
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建物をあとにした後、魁虎は化身の社会(裏社会)に向かって車を走らせていた
風「蒼からの報告だ。今回のロストは2名、どちらも
ウサギの霊を持っていたらしい」
雷「ウサギ…ですか……」
風「あいつの言ってた水神とかに関係はなさそうだな」
雷「直接的にはなくとも間接的には
あるかもしれないので無視はできないですね」
風「間接的とか言ってたらきりがねぇぞ」
雷「はぁ……せめて、成希の言う水神に会えれば
話が速いのですがね…」
風「確かにな。けどよ、成希も
そいつの居場所知らねぇんだろ?」
雷「はい…」
風「てか、今更なんだけどよ…」
雷「何でしょう?」
風「神って普通生まれ変わるものか?」
雷「現に成希が生まれ変わりだと
言っているではないですか」
風「いやさ、生まれ変わるってことは…死んだ、って
ことだよな?そもそも神って死ぬのか?」
雷「成希に聞いた方が速い気がします」
風「じゃあ聞くか」
雷「ええ。ですがその前に…
魁虎、あとどれくらい掛かりますか?」
魁「30分くらい」
雷「分かりました。風翔、電話してください」
風「はいよ。スピーカーでいいか?」
雷「スピーカーでないと聞こえないのでスピーカーに
してください」
風「了解」
風翔は成希に電話をかけた
プルルルル……プルルルル……プ、
『もしもし?風翔か?』
風「ああ、スピーカーで兄貴にも聞こえている」
『ほぉ…で、何の用や?』
雷「成希、貴方は蛇神の生まれ変わりだと
言っていましたよね?」
『ああ、言ったで』
雷「単刀直入にお聞きします。生まれ変わった
ということは死んだ、ということですか?」
『せやな。正確に言うと殺された。勿論人間やないで
堕天した元神や』
雷「神も死ぬのですか?」
『神同士や力の強い術者やったら殺すことが出来る、
つまり相手を消滅させることが出来るで
ああ…神の世界では殺す=消滅な』
風「消滅したのに生まれ変わったのか?」
『消滅させられる直前に自分に術をかけたんよ
生まれ変わるように、記憶も思い出すようにな』
雷「成希は何故殺されたのですか?」
『……………水神や』
風「また水神か……その水神は一体何したんだよ」
『いや、何もしとらん。悪いのは水神やない』
雷「では…」
『悪いのは水神を自分の妾(めかけ)にしようと
手篭めにした死神の長や』
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