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ドア
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あの後、雷翔と風翔は今回起こったロストの失踪者リストなどを含めて溜まっていた仕事を片付けようとしたが、蒼と魁虎が殆どまとめていて仕事が片付いたも同然だった
綾瑠を家に待たせていることを知っていた蒼は2人に速く家に帰るよう促した
雷翔と風翔はあるドアに向かいながら話す
雷「さて、蒼にあのように言われましたし
家に帰りますか。時間も頃合でしょうし」
腕時計を見ながら雷翔は言った
風「だな。しかしよ…こっちの世界は天気とかねぇし、
日が落ちることもねぇし、時計がないと
時間が分かんなくなるから不便だ」
この世界では通常の世界より時間が経つのも遅く、通常の世界で作られた電子機器はこちらの世界では電源すら入らなくなるため向こうの時間を知るためにはアナログ時計を手放せないのだ
こちらの世界では疲れたら寝る、お腹がすいたら食べる等体感で動くため時間というものがない。通常の世界とこの裏社会を行き来する者にとってアナログ時計は必需品なのだ
雷「そうですね。確かに、自分の力を込めて作る
時限爆弾等の時限式の武器もあるんですから
時間というモノがあってもいいと思うのですけどね」
風「ほんとだよ!けど、まぁ…仕方ねぇんじゃねぇ?
此処は昔からある神や動物の世界を小さくした
世界で、時間って感覚がねぇんだからよ
まだ時限式の武器ができただけマシなんじゃねえの?」
雷「確かにそうですね」
そんな事を話している内に行き止まりになった
風「さてと…さっさとドア出して綾瑠の所に帰ろうぜ
俺もう腹ペコ」
雷「はい、私も早く綾瑠に癒されたいです」
2人は指輪をしている左手で壁に触れた
雷「我、雷を操る者…」
風「我、風を操る者…」
雷&風「我らに人の世に繋がる道を」
すると、2人の手を中心に壁にいくつもの光の線が走った
その光の線が1つに繋がると1つのドアが現れた
2人はドアから手を離した
風「なぁ兄貴」
雷「なんですか?」
風「綾瑠はおかえり、とか言って出迎えてくれるかな?」
雷「してくれると思いますよ?可愛らしい笑顔で」
風「なんでそう思うんだ?」
雷翔はクスッと笑って答えた
雷「…感です」
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