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起こす秘策
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さて、準備も出来たし起こしに行くか
あの後2人のおかげで眠ることは出来たけど、結局2時間ぐらいでまた目が覚めてしまった。さすがに3度寝はできないと思って、2人を起こさないようにベットから出て朝ご飯を作ったのだ
『僕達の子を!………を返せ!』
……それにしてもアレはなんだったんだろう…あの着物に刀ってことは平安時代くらいか?でも、もう1人の人は髪の色が金色だったんだよな…その時代に外国人が日本にいたのか?
…いや、学校で習っただけだが、その時代はいなかったはずだ。鎖国だのやってたのはロシアのラクスマンやアメリカのペリーが下田だの浦賀だのに来た時の話のはず……(多分)でも、だったらアレは一体なんなんだ……
……まぁ、考えても分からないし取り敢えず兄ちゃん達を起こしに行くか
朝ご飯のメインは余っていた食パンを使ってフレンチトースト。勿論、雷にぃの分は砂糖を控えめにした。また昨日みたいに倒れたら大変だしな。後は棚に閉まってあったメイプルシロップをお好みでかけてもらうつもりだ。
付け合せのサラダは無難にレタスと胡瓜とハム。フレンチトーストにはイメージ的に合わないかもしれないが野菜ゼロは避けたいからな。けど、栄養面では何とも言えないな。だって胡瓜は殆ど水分だし…
綾瑠はガチャ、っと自分の部屋のドアを開けた
綾「雷にぃー、風にぃー、朝ご飯できたから起きてー」
……………?
まさかの寝起き悪いパターン?風にぃはともかく雷にぃまで?いや、抱き枕使ってるぐらいだしありえるよな…
綾「兄ちゃーん、起きてー」
…………………………
駄目だ、起きない……よし、こうなったら秘策その1を試してみるか。どっちに試してみようか?
綾「……………」
じゃあ今日は……手前にいるし…
綾「……雷にぃ起きて…ん……」
綾瑠は耳元で囁き甘噛みした。すると…
雷「あ、綾瑠!?」
雷翔が飛び起きた
綾「おはよ、雷にぃ。その驚き方から見ると
もしかして起きてたのか?」
雷翔は目を泳がせ真っ赤になった顔を手で隠す
雷「…はい、その…綾瑠がどうやって起こしてくれるか
気になってしまいまして……」
綾「だから狸寝入りをしたと…」
雷「……はい…怒ってますか?」
ジト目で黙ってたらどうなるんだろう?…やってみるかw
雷「…あの…綾瑠?えっ、と…何か言ってください
怒っているのでしたら謝りますから」
綾「………ぷっ、くくくくくっ……」
雷「あ、綾瑠?」
駄目だ。我慢出来ない
綾「雷にぃ慌て過ぎ」
雷「…はぁ……綾瑠ー?
からかうのも程々にしてください」
綾「あだっ…雷にぃ、デコピンはなしだろ」
雷「お仕置きです」
綾「はいはい。でさ、風にぃは寝てんの?」
雷「はい、風翔が狸寝入り上手いわけありませんよ」
綾「まぁ…そうだな。んじゃ起こすか」
綾瑠は風翔に近づいた
雷「風翔は寝起き悪いですよ」
綾「……1発で起こす。俺が何しても口出しはなし、
笑うのも堪えてよ?」
雷「努力します」
秘策その2、始動!
綾「風にぃ…起きてっ!」
バチーン
綾瑠はビンタをした
風「いってーな!何す、」
綾瑠は風翔の顔を両手で挟み唇を塞いだ
風「!?」
唇を重ねるだけのキスをした後、下唇を含みチュッ、と吸った
綾「…さて、風にぃも起きたことだし朝ご飯にしますか」
風翔ポカーンと口を開け固まっていた
くくっ…驚いてる驚いてる。やっぱり思い切ってやってみるもんだね。なんかドッキリっぽくて面白い
綾「雷にぃ、下に行こ
朝ご飯冷めたら美味しくなくなる」
雷「クスッ……はい」
雷にぃら笑うの堪えられてないよ。まっ、風にぃのあの顔見れば笑うよな
俺は風にぃにも早く来るように声をかけて部屋を出た
風「あ、兄貴……」
雷翔はドアの所で振り返り風翔に言った
雷「ただのおはようのキスですよ
ほら、そのだらしない顔をどうにかしてください
綾瑠の作った朝食いらないのですか?」
風翔はぱあっと笑顔になり、食う!と返事しながら飛び起きた。そして、雷翔を通り越して部屋を出た
雷翔はふぅ…、と息を吐きながら前髪をかき上げた
雷「忘れているようですけど、キスの前に
強烈なビンタを受けているんですよ、風翔…クスッ」
雷翔は1人笑いを堪えながら階段を降りた
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