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いざ、裏社会! 4
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成「綾瑠、もう動いてもええで?」
成希の言葉を聞いた綾瑠はそっと目を開き、辺りを見回した
綾「立っても大丈夫か?」
成「おう、自由に動き回っても平気やで
それより、立てるか?俺もやり方を聞いただけ
やから、力の出し方が合っとったか分からん。
せやから少し不安なんや
反動でなんか不自由になっとるとかはあらへんか?」
雷「初めてだったのですか?」
成「そんなしょっちゅう誰彼構わず力を与えるわけ
ないやろ。与える所を見たり、やり方は水神に
教わったが実際やったのは初めてや」
綾瑠は試しに立ってみたが特に何も不自由になった所はなかった。資格や聴覚にも特に問題はなく、軽く跳んだり回ってもみたが至って普通だった
綾「特に不自由になった所はないな」
成「そうか。なら良かったわ」
成希がヘラっと笑い、その後にいた双子は安堵した表情を浮かべていた
綾「それで、俺はこの力をどう使えばいいんだ?」
成「命令するだけや。さっき双子の力を喉に溜めたやろ?
相手を強く意識して命令するだけや
あ、そこに俺のも加えといたから一般の人間以外
確実に操れるのは双子と俺だけや」
綾「へー」
成希は最後にまぁ、まだ不安定やろうけどと付け加えた
雷「綾瑠、試しに何か私達に言ってみては?」
兄ちゃん達に…えっと……何を言えばいいんだ?
綾瑠はうーん、と考えた
成「あ、先に注意事項言っとくで」
綾瑠と雷翔達は成希に顔を向けた
成「支配者の命令は絶対や。せやから、
命令された相手はそいつの意思に関係なく勝手に
身体が動くことになる。それがどんなに卑劣で…
残酷な事でもな……」
卑劣で…残酷……
綾瑠は少し戸惑いながら成希に例えを聞いた
成「そうやな……例えば殺し合い、とかかの」
…殺し合い……そんなことまで俺の一言で……
成「支配の力は使い方次第で周りを幸せにも
不幸にもすることが出来る。俺は綾瑠に、器もやけど
この力を必ずええ方向に使ってくれると思うたから
与えたんよ」
成希…
綾「お前って本当はちゃんと考えてるんだな」
成「なっ!失礼な奴やな!そんなに俺は抜けとるように
見えるんか」
綾「見える」
成「即答すんなや!」
成希は1回シバたる!と言って綾瑠に飛び掛った
風「綾瑠に何しやがる!」
風翔は止めに入ろうとしたがそれを雷翔が制した
風「何すんだよ兄貴!」
雷「綾瑠が笑ってますからこのままにして上げましょう」
風翔が雷翔に言われ2人の方を見ると、その視線の先にはお互いに相手の頬をつねり合いながらも笑う2人の姿があった
風「俺…久しぶりに見たかも、あの笑顔
あんな子どもみたいな無邪気な笑顔……
まだできてたんだな」
雷「ええ、大学に入学してからは特に
笑わなくなりましたからね」
風「やっぱ外見か…でもあいつがそばにいたから綾瑠は
笑顔を忘れずにいられたんだな」
雷「それもあると思いますが1番は…」
風「ああ、そうだな。これが自惚れでないといいけど」
雷翔は風翔の言葉にクスッと笑った
雷「綾瑠、成希。そろそろ行きましょう
せっかくの時間がなくなりますよ」
綾「ああ、今準備する!」
そう言って綾瑠は2階に上がって行った。その様子をソファの上で胡坐を書いて見ていた成希が2人に言った
成「…綾瑠の雰囲気が少し変わったわ
やっぱあんたら2人のおかげやな」
風「当たり前だ。だって」
家族になる約束をしたのですから
んだからな
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