アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
だったら
-
雷「水怜、それは間違いないのですか!?」
水怜は振り向きコクンと大きく頷いた
え…ってことは、俺が水神の生まれ変わりってこと?え、嘘、本当に俺が…マジで…?
風「綾瑠が水神…」
成「嘘…やろ……」
水怜は雷翔と風翔が見たことのない満面の笑みを浮かべていた。しかし水怜以外は信じられないという顔をして放心状態だった
成「綾瑠が…水神………」
綾「成希…?」
綾瑠は成希の声が震えていたのが気になり隣を見た。すると驚くことに、成希は涙を流していた
綾「えっ!?な、なんで泣いてんの?」
雷翔と風翔も涙を流す成希を見て動揺していた
成「よ、かった……やっと水神に、会えた……
こんなに近くに…ずっと、一緒におったのに…
気づかんなんて……」
成希は涙を拭きながら綾瑠を見た
成「綾瑠、今お前は水神の記憶が無くて
意味分からんかもしれんけど聴いて欲しい……」
いつもヘラヘラしているこいつが泣きながらモノを頼むなんて初めてだ。……らしくない
綾「成希、俺はお前の親友だ
そんなこと頼まなくたって普通に聞くよ」
成希はふっ、と笑ってありがとうな、と言った。そして、大きく息を吐いた
成「水神…約束を守ってくれてありがとうな……」
綾「なぁ、成希……約束ってどんな?
言える範囲で教えてくれないか?」
成「……ええよ。簡単な…しょうもない約束や………
必ず生まれ変わって、また俺の前に現れて欲しい
それだけや…俺が大好きやった奴やからな」
綾「そっか…記憶がなくてごめんな」
成希は綾瑠に対しフルフルと横に首を振った
成「謝る必要はあらへんよ。今の状態があいつの
望んたことなら、あいつが思った幸せならええんや」
成希はポロポロと涙を流しながらも笑っていた。そんな成希に向かって水怜はあの…と声をかけた
成「あぁ…すまんの水(すい)。嬉しくて柄にもなく
涙が止まらんわ。お前がおってくれて良かったわ
ほんまにありがとうな、水」
水「いえ、僕は何もしておりません」
成希はずっと水神のことを探していたんだ……何百年もずっと…。俺は15、6年兄ちゃん達に会えないだけで辛かったのに何百年も会えないなんてどれだけ辛くて苦しかったんだろう……
成「それにしても、相変わらずやな
一瞬にしてここまでやるとは驚いたわ」
水「これが僕の役目ですから」
風「おい、成希。こいつは何をしたんだよ」
いつの間にか成希の涙は止まっており、いつも道理の笑顔を浮かべていた
成「綾瑠の身体の周りに水の加護を張ったんよ」
水の加護?なんだそれ?この水怜って子はまだ抱きついたままだし、一体どんな状態なんだ?
綾「水の加護ってなんなんだ?それに君は…」
綾瑠が水怜に視線を向けると水怜はハッとして綾瑠の膝の上から降りて跪き忠誠のポーズをとった
水「挨拶遅れました。僕は咲野水怜、貴方の術者です
水の加護は、過去に水神様が結界を作る時に
使っていた力です。ですが今は、水神様の身に
危険が及ばぬよう防壁の様な物として
張らせて頂いております。水神様が咲野家に与えて
下さった力のお1つです。そして、咲野家は代々
水神様に仕えてきました。僕は咲野家の25代目頭領、
そして咲野家の最後の1人です」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
106 / 279