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じゃあ
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水「では綾瑠様、その場にお立ちください」
成「俺らは少し離れとくな。ほら、行くで」
雷「ええ」
風「綾瑠、しっかりな」
成希はソファから立ち上がり2人を連れて壁際に寄った。綾瑠も立ち上がり成希に相槌を打って水怜に視線を戻した
綾「えっと……先に俺の手の甲を切るんだっけ?」
水「はい。ですので、ナイフをこちらに」
綾「これナイフって言っても短刀みたいだな」
綾瑠がナイフを渡しながらそんなことを言うと水怜は確かにと言って笑った
水「水神様は日本周辺の海に長く居ましたから
日本刀を見本にしたのかもしれませんね」
あー、そういうことね
水「……少し痛いと思います。すいません」
綾「気にするな。こっちの手でいいか?」
水「はい。では、失礼致します」
水怜は右手にナイフを持ち、左手で綾瑠の右手をすくうように取った
ヤバイ…今更緊張してきた。切られるなんてあの時以来だ……いや、あの時は刺されたんだっけか?
綾瑠はそんなことを考えながらも水怜の持つナイフを目で追った。水怜は躊躇うことなくナイフの切っ先を綾瑠の手の甲に当て、スゥーと線を引くように切っていった
なんか地味に痛いな…出血量が多いからか?
水「舐めさせて頂きます」
綾「おう」
水怜はナイフを自分の脚の上に置き両手で綾瑠の手を包むように持つと、赤い舌を出してゆっくりと綾瑠の血を舐めていった。そして最後に、チュッと吸い一滴も残さずに飲み込んだ
綾「本当に傷が無くなってる…」
痛みもない。本当に傷を治せるんだな……
水「綾瑠様、今度は綾瑠様の番です。どうぞ」
綾「軽く当てて、さっき水怜が俺にやっみたいに
やればいいんだよな?」
水怜は、はいと言って頷きナイフを綾瑠に手渡した
軽く軽く……軽く当ててスッと切るだけだ。大丈夫大丈夫……傷は小さくてもいいよな。血を舐めればいいんだから大きくなくても問題は無いはずだ
綾瑠はゆっくり水怜の額にナイフを当てた。水怜は額にナイフの感触を感じると静かに目を閉じた
綾「やるぞ…」
水「はい…」
綾瑠はゆっくり手を動かし額に小さな傷を作った。そしてその傷に顔を寄せ舐めとった
綾「あれ?」
なんでだ?確かに傷を舐めたのに…
綾瑠は額を見て動揺した。水怜のそこには本来消えるはずの傷が消えていなかったのだ
水「落ち着いてください
もう1度額を舐めていただけますか?」
綾瑠は水怜に従いもう1度傷口を舐めた。すると、先程まであった小さな切り傷は跡形もなく消えていた
綾「え?なんで…さっきは……」
水「僕の血が綾瑠様の身体中に巡るのが遅くて
傷が治らなかっただけですよ。でも、今は全身に
巡ったので額の傷が消えたのですよ」
綾「じゃあさっきは、ちょっと早かったんだな」
水怜はそうだったみたいですね、と言って笑い、改めて忠誠を誓うポーズをとった
水「これで血切りは終了です」
綾「そうか…」
風「やっと終わったか。で、この後はどうするんだ?」
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